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WBC世界フライ級

在日3世が世界王者に



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朝鮮籍の洪、韓国のチョを判定で破る

 【大阪】大阪府立体育会館で27日行われた世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級タイトルマッチで、世界初挑戦の在日同胞3世、徳山昌守選手(25・朝鮮籍)=金沢ジム=が、チャンピオンのソウ仁柱選手(29)=韓国=を判定で破り、王座奪取に成功した。

 徳山選手は東京生まれで、本名は洪昌守。在日朝鮮人であることを公言し、祖国統一を訴えてきた。この日も「ONE KOREA(コリアは一つ)」と刺しゅうされたトランクスを身に着けて決戦に臨んだ。

 「在日」を公表して世界王座に就いたボクサーはこれまでおらず、史上初の快挙となった。

 3000人収容の会場の半分は在日同胞が占め、両選手に熱い声援を送った。

 洪選手は翌日、大阪市内の所属ジムで記者会見。「夜は眠れなかった。まだチャンピオンベルトが届いてないので、ピンとこない」と語った。

(2000.08.30 民団新聞)



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