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民団・総連、川崎の商工会

「大同団結」へ初の合同イベント



特設ステージで手を握り会う
民団総連の代表ら

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同胞ハナ・フェスティバル
「所属乗りこえ地域での交流を」
川崎宣言を発表

 【神奈川】「6・15南北首脳共同宣言」を支持歓迎し、川崎に居住する同胞たちが政見や団体、所属をのりこえ大同団結をめざした「川崎同胞ハナ(一つの心)フェスティバル」が26日夕、川崎市川崎区の市立桜本小学校校庭で開かれた。

 6年前から9回にわたり川崎市長・議長杯ゴルフコンペなどで交流を深めてきた、民団傘下の川崎韓国商工会議所(鄭在沫会長)と朝鮮総連傘下の在日本朝鮮人川崎商工会(車栄鎬会長)の共同主催による初のこのイベントには、チマ・チョゴリを着たハルモニたちや家族連れ、近隣の日本市民など、約1500人が集い、フェスティバルを楽しんだ。

 鄭、車両会長のあいさつに続いて、民団の黄昌柱・神奈川県本部団長、ソウ在龍・川崎支部支団長と総連の金佑鍾県本部委員長、李漢洙川崎支部委員長の6人が特設ステージ壇上で手を握り合い、高く掲げた。来賓の高橋清川崎市長も壇上で「南北首脳会談がベルリンの壁崩壊に匹敵するような歴史的一歩になることを願う。今回のフェスティバルを契機に共生の町づくりの草の根の活動がいっそう広がるよう期待したい」と激励した。

 駐横浜総領事館の鄭然宅領事もお祝いに駆けつけた。また、韓国の与党・民主党の徐英勲代表から祝電が寄せられた。

 壇上の鄭、車両会長が(1)南北首脳会談と6・15南北共同宣言を熱烈に支持し歓迎する(2)南北共同宣言にのっとり、祖国の自主的平和統一と隆盛繁栄のためにより一層努力する(3)今日の画期的なハナフェスティバルを契機にこの川崎の地で民族文化と権利を守り、お互いにより一層の親睦と交流を深めるために努力する(4)日本住民との友好親善と交流を深め地域社会発展に寄与するの4項からなる「川崎宣言」を一緒に発表。会場の全員が「マンセー(万歳)三唱」で同宣言を確認した。

 特設ステージの前に並べられた約700人分のテーブルは早い時点で一杯となった。テーブル席はもとより、その周辺や校庭のあちこちで談笑する人が絶えなかった。久しぶりの再会を喜び合う姿もめだった。校庭の一角には、民団と総連の川崎支部や傘下の婦人会、青年会などによる模擬店がいくつも設けられ、どじょう汁、チヂミ、ホルモンポッカ、すじ煮込み、豚耳、キムチから焼きそば、おにぎり、枝豆、ビール、かき氷などが安く売られた。どこも列をなし、早々と売り切れを宣言したり、急きょ材料を買い足しに走るところもあった。

 「川崎宣言」発表後には、涼しい風が吹くなか、川崎朝鮮初中級学校生の吹奏楽演奏、コップチャンチョンゴル(ロックグループ)や沢知恵(歌手)、北関東朝鮮歌舞団のステージなどを、2時間余りにわたって楽しんだ。

(2000.08.30 民団新聞)



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