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東海豪雨・同胞宅175戸が浸水

民団愛知、救援対策委を設置



被災同胞宅を訪れ非常食を手渡す
沈対策委員長(右)(左端は徐海錫副委員長、
右から2人目は宋栄吉新西支部支団長)

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全国同胞に義援金を呼びかけ

 【愛知】11日から降り続いた集中豪雨で東海地方では死者6人、重軽傷者84人など多くの人名被害を出すと同時に5万戸以上の家屋が床上・床下浸水した。

 同地域の在日同胞にも大きな被害が及び、民団愛知県本部(権泰洙団長)では12日に東海豪雨民団愛知災害対策委員会(委員長・沈在駿副団長)を設置し、被害状況の把握及び被害を受けた団員家庭への支援に奔走している。

 対策委員会の調査によると、19日までに名古屋市の新川町、枇杷島町、西枇杷島町などで、新川の堤防決壊によって床上浸水159戸、床下浸水16戸などの被害が確認されている。民団愛知管内では、最も被害が大きい新西支部をはじめ八支部で家屋や工場が水をかぶるなど浸水被害が出ている。

 対策委員会では、被災家庭への非常食配布や行政への救済要望など活動を続けている。また独居老人家庭の後かたづけの支援も行っている。現在、被害状況を確認中だが、調査が進むにつれて被害は拡大すると見られている。


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民団対策委、被災同胞に非常食配る

 11日から続いた記録的な集中豪雨に見舞われた東海地方で被害が広がる中、名古屋市を中心とした同胞世帯にも大きな被害が出た。

 これまでにまとまった被害状況は、死者6人重軽傷84人、床上・床下浸水は愛知県で5万6000戸に及んだ。とくに新川の堤防決壊によって西区枇杷島町、西春日井郡新川町、西枇杷島町で浸水被害が相次いだ。

 同地区は名古屋市内にある民団新西支部管内で、同胞居住者が多い地区。民団愛知県本部は相当数の同胞居住者に被害が及んだと見て、12日に民団愛知県本部の沈在駿副団長を委員長とする災害対策委員会を設置、現地支援に駆けつけるとともに同胞被害の調査に当たった。

 対策委員会の19日までの調査によると新川町など被害が大きかった新西支部管内を中心に名南支部、春日井支部など八支部管内で床上浸水159戸、床下浸水16戸に及んだ。救援に出向いた役職員によると、床上浸水した家屋では、畳、衣類、家具などがほとんど使用できる状態ではなく、日常生活を取り戻すためには長時間かかりそうだという。

 また、鉄工所など工場でも、設備機械が浸水で使用不能になり、復旧には1000万円単位の費用がかかると見られている。

 豪雨が一段落した13日午後には沈委員長ら5人が被災地を訪れ、当面必要なミネラルウォーターやビスケット、チョコレートなど非常食糧を届け、団員らを励ました。また新川町、清洲町の同胞密集地を管轄する町役場を訪れ、引き続き積極的な救済策を取るよう求めた。

 また翌14日には、対策委員会と青年会員らが西春日井郡の西堀江地区に出向き、浸水した独り暮らし老人宅の後かたづけを手伝った。

 対策委員会では、調査が進むに連れて被害は広がると見ている。また朝鮮総連系同胞の被害も大きいとしている。


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東海集中豪雨・被災同胞への義援金送金口座

愛知商銀本店(普)133164
愛知集中豪雨見舞金・権泰洙

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(2000.09.20 民団新聞)



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