民団新聞 MINDAN
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地方選挙権付与・今国会で成立を

全国民団代表、衆参全議員を陳情



自民党の野中幹事長(中央)に
臨時国会での法案成立を求める
中央本部と京都本部の陳情団

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議員会館訪問など、一斉行動

 日本の臨時国会に提出されている「永住外国人への地方選挙権付与法案」の今国会での成立を求めて、民団の各地方本部代表150余人は4日、東京・永田町の衆参両議院会館を訪問し、全国会議員に対して陳情活動を繰り広げた。また中央本部の金宰淑団長はじめ三機関長も地方幹部と連携し、自民党の野中広務幹事長など各政党幹部を訪問し、今国会での法案成立を求めた。

 3日に都内のホテルで開かれた全国団長会議参席者はじめ各地から参集した民団幹部150余人は、各地方本部ごとに分かれて永田町の衆参議員会館を訪れ、地元出身議員の事務所を訪問し、陳情活動を行った。


陳情のため議員会館を訪れる
全国の民団代表

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中央代表らも地方幹部と二人三脚

 衆参あわせて86人という最大議員数となる東京では、東京本部の夫昇培団長はじめ民団幹部、康仁順婦人会会長らが分担して各議員事務所を訪問しながら、地方選挙権法案の今国会成立を求めて全面的な支援を求めた。法案に理解を示す公明、保守の与党二党と野党議員事務所では、「がんばってください」と励ましを受ける場面や「地方選挙権法案は、すでに与党3党の幹事長会談でも合意を見ている。これ以上の先延ばしは意味がない」と民団の主張を全面的に支援する議員が多かった。

 陳情活動を精力的に終えた各民団幹部とも、「地元で何度も会っているだけに、気さくに対応してくれた。おおむね反応は良かった」と確かな感触を得て、今国会での成立に意欲を見せた。


公明党の冬柴幹事長を陳情する
中央と兵庫の代表

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野中氏、今会期成立を示唆

 中央本部の金団長はじめ姜永祐議長、洪性仁監察委員長、辛容祥地方参政権特別委員長、京都本部の李鉉済団長、婦人会中央本部の夫順末会長らは4日午前、自民党本部に野中幹事長を訪問し、地方選挙権法案の成立へ理解を求めた。

 野中幹事長は、永住外国人への地方参政権付与は長年にわたって日韓議員連盟で法案成立へ向けて作業を積み重ねてきた事実を上げながら「来世紀に持ち越したくない」と、開会中の臨時国会での成立を強く示唆した。

 この他、自民党の古賀誠国会対策委員長、法案が論議される衆議院政治倫理・公職選挙法改正特別委の自見庄三郎委員長、公明党の冬柴鐵三幹事長、民主党の中野寛成副代表を訪問し、陳情した。

 また、3日には自民党選挙制度調査会の中山正輝会長を訪問した。

 古賀、自見議員には民団福岡県本部の姜泰守団長、中野議員には民団大阪府本部の金昌植団長、冬柴議員には兵庫県本部の具謨俊団長ら出身地域の民団幹部が同行した。

 冬柴幹事長は、公明党が法案成立は今国会にこだわらないという報道に対して、「全力投球で臨む」と報道内容を否定した。また中野副代表も、特別永住者に限定する意見を批判しながら「引き延ばすことはできない」と今国会での成立を強調した。

(2000.10.05 民団新聞)



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