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東海豪雨、被災同胞に見舞金

被害総額10億円、義援金継続へ



災害対策委員会では
見舞金などを贈っている

 【愛知】民団愛知県本部(権泰洙団長)は先月末から1日にかけて、先月の東海豪雨で浸水被害などで被災した同胞にお見舞い金と救援物資などを配った。

 同本部では、ほとんどの被災家庭で家財道具一式が浸水被害によって使用不能になり、日常の生活にも支障をきたしているため、緊急の救済措置が取られなければならないと、見舞金などを手渡した。

 被害が大きかった西堀江地区の同胞密集地や西枇杷島はじめ約半数の被災同胞が駆けつけ、見舞金を受け取った。また婦人会愛知県本部(朴甲順会長)でも、被害を受けなかった会員を中心に衣類、毛布、タオル、石鹸、トイレットペーパーなど、1・5dトラック3台分の日常生活用品を集め、被災者に配布した。

 同本部内に設置された災害対策委員会(沈在駿委員長)の9月29日までの調べでは、団員の被害は二百五十余世帯に及んでいる。最も被害が大きかったのは新西支部管内で、西堀江地区の同胞密集地や西枇杷島などで140世帯近い同胞が浸水被害を受けている。

 同委員会が被災世帯を訪問して被害状況を調べたところ、床や壁が抜け落ちるなど、ほとんど全家屋が壊滅的な被害を受けているという。また、浸水した家財道具も使用不能で、家屋・家財被害だけでも10円に達しているという。工場や遊技場、飲食業など同胞の営業施設をあわせると「とんでもない被害状況になる」と深刻な状況を話している。

 愛知県本部では継続して、全国からの義援金を募っていく方針だ。


■□義援金の口座

 愛知商銀本店・普通預金133164
 愛知集中豪雨見舞金・権泰洙(こんてす)

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◆婦人会三重も義援金贈る

 【三重】婦人会三重県本部(李日伊会長)は、東海豪雨被災者のために使って欲しいと義援金10円を民団愛知県本部に寄託した。

 東海豪雨被災者への義援金は、9月25日に南知多町で開いた役員会で決めたもの。東海豪雨被災者支援のほか22日に開かれる民団三重の「10月のマダン」への協力などを決めた。

 新執行部初の役員会は、役員間の親睦を図るために一泊2日で行われ、懇親会も和やかな雰囲気となった。


◆愛知経友会が300万円

 【愛知】9月11日から12日にかけて東海地方を襲った豪雨で被災した同胞への義援金が民団愛知県本部(権泰洙団長)に届く中、愛知県韓国人経友会(鄭興圭会長)から300円の義援金が届けられた。

 同会は、豪雨によって多くの同胞に多大な被害が及んでいるために、経友会から200円、鄭会長から100円のあわせて300円を民団県本部に寄託した。鄭会長は「被災した地域の皆さんの一助にしてほしい」と権団長に義援金を手渡した。権団長も「各地から寄せられている義援金を1日も早く被災同胞に手渡したい」と謝辞を述べた。

 また同日午後には、体育会中北本部の金南守会長からも30円の義援金が届けられた。経友会は同日、中日新聞社会事業団にも義援金を伝達した。

(2000.10.05 民団新聞)



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