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特集「金大中大統領ノーベル平和賞受賞」 -2

「平和定着・統一へ」
民団中央団長が喜びの談話



 民団中央本部の金宰淑団長は13日、金大中大統領のノーベル平和賞受賞決定を受け、喜びの談話を発表した。

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 わが国の金大中大統領がノーベル平和賞を受賞するとの報道に接し、私たち70万在日同胞は心からこの受賞を喜ぶとともに高く評価するものである。

 金大統領のこのたびの受賞は、包容政策を土台に祖国半島の平和定着に心血を注いできたばかりか、世界平和に多大な貢献をしてきたことが世界から認識されたことの証左である。去る6月の歴史的な南北首脳会談以降、祖国半島の雪解けは着実に進展している。それは同時に、在日同胞社会の和合・交流に新たな局面をもたらし、異民族社会に生きる在日同胞に活力を与えてきた。

 弱肉強食の力の論理が支配した20世紀に、私たち韓民族は自らの意思に反して不幸な歴史に翻弄されてきた。平和の尊さを誰よりも知っている私たちにとって、20世紀最後のノーベル平和賞が与えられるということは、歴史の教訓に学びながら世界に向けて平和のメッセージを発信し続けることの大切さを示したものといえる。

 私たちは来るべき21世紀に、祖国半島の平和定着と南北の平和統一を達成するため、このたびの金大統領のノーベル平和賞を契機に在日同胞の立場から不断の努力を続けることを改めて誓うものである。(全文)

(2000.10.18 民団新聞)



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