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1〜4世までの同胞が集う
長野、和歌山、奈良で運動会
同胞各世代の親睦と交流を図る「10月のマダン」が各地で真っ盛り―。14、15の土日にかけて長野、大阪、和歌山、奈良で行われたマダンでは、各地とも家族連れの同胞が参加し、快い汗を流しながら同胞同士の絆を確かめた。「10月のマダン」は今月から来月にかけて、まだ多くの地方で開催される。
■長野・家族ぐるみで500人集う
【長野】民団長野県本部(鄭進団長)の10月マダン・大運動会が14日、松本市のやまびこドームで開かれた。長野では初の開催。洪性和駐新潟総領事、体育会中央本部の金南守副会長らも駆けつけた。
運動会には県内各地から一世から四世まで五百余人が参加、長野でも近年にない大規模な企画となった。ちびっ子からお年寄りまでが玉入れや大玉転がしなどで楽しんだ。履いたスリッパを遠くに飛ばす競技で、勢いが付きすぎて後ろに転ぶ姿に会場は大爆笑。
韓国舞踊で使うプチェ(扇)や民族楽器をうち鳴らしての応援合戦も繰り広げた。
会場の一角には韓国物産展や囲碁コーナーも設けられ、主婦や愛好家を楽しませた。また日本で大ヒットした韓国アクション映画「シュリ」の上映も同時進行で行われるなど、一家そろって楽しんだ。
参加中の最高齢者、金多男ハルモニ(84)にも記念品が手渡された。
■奈良・15種目に汗流す
【奈良】民団奈良県本部(金吉龍団長)でも15日、10月のマダン・奈良民団体育祭を天理市の白川グラウンドで開いた。
家族総出の家庭など県内の同胞、関西興銀の職員ら四百余人が参加した。
各支部別に六チームに分かれ、3人4脚やムカデ競走、玉入れなど15種目で汗を流した。ちびっ子からハルモニ、ハラボジまで全世代が競技を楽しみ、同胞同士の絆を深めた。競技の後に行われた抽選会では会場がさらに盛り上がった。
奈良県日韓親善協会の松井重憲会長、鍵田忠兵衛奈良県議も出席した。
■和歌山・チヂミにも人気
【和歌山】がんばって!ハラボジ、パルリ、パルリ(早く)―。15日、あいにくの小雨がパラつく中、民団和歌山本部(崔博団長)が主催する10月のマダン・大運動会が市内の広瀬小学校で開かれた。
参加した小・中学生、青年会、オモニたち200余人は、徒競走のほか借り物競走、むかで競走など九つのプログラムで汗を流した。
グラウンドの売店では婦人会(李蓮玉会長)がつくるチヂミ、キムチなどが人気を博した。
崔団長は「毎年恒例の運動会に将来、総連の同胞が参加するようになればすばらしい。それも時間の問題だ」と強調した。
ちなみに李会長によれば、和歌山婦人会はすでに朝鮮婦人同盟と2度にわたって話し合いを持っており、今年11月26日、忘年会を兼ねた「ワンコリア親睦会」を正式に実施する予定。同本部の李英秀顧問も「和合、親睦の機運を高めるのは、住民として仲間として当然のこと」と話している。
(2000.10.18 民団新聞)
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