■北韓と関係改善
アジア・欧州25カ国の首脳および欧州委員会委員長参加によるアジア欧州会議(ASEM)第3回首脳会議が、20、21の両日、ソウルで開かれた。
参加各国首脳は20日、韓半島の緊張緩和と関係改善のための韓国と北韓の対話を支持し、北韓との関係改善を目指すことをうたった5項目の「韓半島の平和に関するソウル宣言」を満場一致で採択した。
同宣言は、6月の南北首脳会談を高く評価、金大中大統領と金正日国防委員長の名前を挙げて、両者の「勇気とビジョン」をたたえ、離散家族再会や国防長官会議など、南北共同宣言の履行のための措置が、さらに進展するよう期待を表明した。
さらに、南北問題解決と地域の平和と安全保障のため、南北対話などの過程が持続されることを期待し、北韓・米国関係における「最近の肯定的発展」(今月12日の「朝米共同コミュニケ」発表など)を歓迎した。
また、宣言は「ASEMおよびASEM参加各国が北韓との関係を改善するために一層努力することが重要であることを強調した」とし、アジア・欧州各国が北韓との関係推進に取り組むことを明らかにした。
議長を務めた金大中大統領は、閉幕後の記者会見で、今回の会議の成果について、参加各国から南北対話への強い支持と支援が表明されたことを指摘すると共に、この間、英国、ドイツ、スペインの3カ国から北韓との国交正常化の意思表明のあったことは「特記すべき成果だ」と強調した。
(2000.10.25 民団新聞)
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