民団新聞 MINDAN
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京都・東九条マダン

南北民族学校の共演実現



最高の盛り上がりを見せた
サムルノリと和太鼓の共演

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京都韓学と朝鮮学校がそろって参加
4000人を魅了

 【京都】いこか、つくろか「第8回東9条マダン」(朴実実行委員長)が3日、どんより曇り空の中、4000人もの人を集め、京都市立東和小学校で開かれた。今年はかねてから念願だった京都韓国中学校・高校と京都朝鮮第一初級学校がそろって参加し、同マダン初の“南北共演”が実現した。

 朴実行委員長は「21世紀は民族が一つになる時代。この地域から人間解放をめざしていこう」と呼びかけた。京都市南区の小川猛福祉部長は「東9条マダンが民族の交流と共生、文化創造に大きな力になっている」と挨拶した。子どもたちのくす玉割りやノルティギに続き、ハルモニらののど自慢では、踊り出すアボジの姿も見られた。


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テコンドーも登場、会場わかす

 午後からは京都韓国中・高校のテコンド部の生徒たちが登場。様々な蹴りの演舞を披露し、板割りを次々に成功させた。同校教師の金漢老師範による頭上のリンゴを後ろ回し蹴りで割る妙技は、会場を驚かせた。金師範はシドニー五輪で日本代表チームのコーチを務め、岡本依子選手を銅メダルに導いている。「岡本選手はご両親とわが校の文化祭にも顔を見せた」と李虎雄校長は得意げに話した。


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打楽器のハーモニーに会場一体

 京都朝鮮第一初級学校は、女の子たちがカヤグム並奏で「我が祖国」を演奏。「金剛山の春」を表現する舞踊も好評だった。

 この日、一番盛り上がったのは、グループ怒濤の和太鼓と東九条マダンのサムルノリの共演だ。日本と韓国の異なる打楽器が醸し出すハーモニーに、会場は一心に体を乗り出し、見入っていた。会場には民団京都府本部の李愚京前団長や康昌鶴事務局長、婦人会の李愛子会長も駆けつけ、実行委員長を長年務めてきた崔忠植さんは「平和、和解、喜びのマダンになった」と目を細めていた。

(2000.11.08 民団新聞)



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