民団新聞 MINDAN
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民団と総連の交流、各地で広がる



兵庫県西宮で行われた
同胞高齢者の集い

「久しぶり」「会えてうれしい」
旧交温め合うオモニやお年寄り

 6月15日の南北共同宣言発表以来、各地の民団と朝鮮総連および傘下団体で、共同宣言祝賀と同胞同士の絆を確かめる交流会が相次いでいる。


■□大分
双方役員らが和やかに

 【大分】民団大分県本部(張永寿団長)と朝鮮総連大分県本部(梁文植委員長)の合同送年会が別府市の会場で双方の役員ら14人ずつが参加して開かれた。同県の民団と総連が交流するのは初めて。

 会場には韓半島旗が飾られ、食事を摂りながら和やかな雰囲気の中で交流を繰り広げた。

 初の合同送年会は、今年10月に双方の幹部が大分市内で会食し「できることから交流していこう」という合意に基づいて開かれた。今後は双方が協議を重ねて、新年会、囲碁、ゴルフなどで交流を図っていくという。


■□群馬
敬老会兼ねて温泉に150人

 【群馬】民団群馬県本部(兪賛植団長)と朝鮮総連群馬県本部(田成培委員長)でも11月15、16の両日、利根郡の老神温泉で南北共同宣言を祝う合同祝賀会が開かれた。群馬県の両組織が交流するのは初めて。

 県内の各地方からバス三台に分譲した双方の同胞ら百五十余人が参加した。中には双方の組織に分かれながらも昔からの知人も多く、バスの中や会場で「今どうしてるの」など近況を話し合う姿が目立った。

 お酒も入った宴会でも、韓半島旗を先頭に仲良く手をつないで宴会場を練り歩くなど、数10年ぶりの交流を楽しんだ。


■□和歌山
双方のオモニ、話の輪広がる

 【和歌山】婦人会和歌山本部(李蓮玉会長)と朝鮮民主女性同盟和歌山本部(李華鮮委員長)が11月26日、双方あわせて50人が出席する中、一足早い忘年会を兼ねた初の親睦会を開いた。

 和歌山市の北京楼で開いた親睦会で李会長は「同じ地域に住みながら、今まで交流がなかったのは大きな損失」とあいさつした。

 オモニらは多くが旧知の仲。「あら、サドン」「お久しぶり」「ここで会えてうれしい」など、あちこちで話の輪が広がった。


■□兵庫・西宮
合同敬老会で同士が集い

 【兵庫】民団西宮支部(張今満支団長)のムグンファ福寿会(姜治東会長)と朝鮮総連同支部(金相行委員長)の長寿会(金五鳳会長)が11月26日、西宮市内で初の合同親睦会「西宮高齢者同胞の集い」を開催した。

 双方から同胞のお年寄りら約300人が参加した同集いは、民団と総連の2回にわたる話し合いの中で「まず高齢者同士の交流から始めよう」との合意で実現した。両会長は「自主的、平和的祖国統一実現へ向け、歩調をあわせよう」との合意文を発表した。

 同市在住の鄭永心ハルモニ(85)は「はじめは来ないつもりだったが、旧知の人にも会えたりして、来てよかった。話し相手の友だちができればうれしい」と喜び、婦人会などが準備した手料理に、舌鼓をうった。


■□東京・葛飾
300人が集いハンマダン

 東京・葛飾区に居住する在日同胞を対象とする「葛飾コリアン・ハンマダン」が11月23日、区内の「テクノプラザかつしか」で開かれた。民団葛飾支部(徐ギウン支団長)と総連葛飾支部(金有讃委員長)が共催、300人が参加した。都内で民団と総連両支部による大がかりな交流行事が実現したのはこれが初めて。

 参加者は民団、総連の所属を超えて同一のテーブルを囲み、なごやかに食事と会話を楽しんだ。

 両支部は、無年金高齢者給付金の実現と重度心身障害者特別給付金拡充を求め昨年11月、区議会に連名で請願書を提出している。

(2000.11.29 民団新聞)



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