■□
初戦は大晦日、強豪「桐蔭高」と
【大阪】「チョウコウ、チョウコウ」―。グランドで抱き合うイレブンにスタンドから歓声が沸き起こった。11日、東住吉区の長居第２陸上競技場で開かれた全国高校サッカ―選手権大会・府大会で、大阪朝鮮高級学校（東大阪市）が清風校を２―１で破り、初優勝を飾り、全国大会出場を決めた。
接戦の末に、悲願の全国大会への出場を決めた金正海監督は「身震いがするほど幸せを感じた。子どもたちをこのような舞台に立たせることができ、本当にうれしい。大会では一勝を目標に、大阪代表校として恥じない戦いをしたい」と述べ、さらに「これまでお世話になった日本の方々に、勝つことで恩返しをしたい。同時に、惜しみない応援をしてくれた南北全同胞のみなさんに心から感謝したい」と興奮を隠しきれない様子だった。
同校は、今年8月に開かれた「ＪＡＰＡＮ・ＫＯＲＥＡ高校親善サッカ―大会」で本国の安東高校と対戦。試合後、両チ―ムの選手が肩を組んで、スタンドとともに「トンイル」と連呼し、祖国統一を願う歌を合唱して話題を呼んだ。
全国大会は12月30日から東京などで開かれる。
1回戦は桐陰学園と対戦する。
（2000.11.22 民団新聞）
| 
