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「プラス面の継承を」

民団神奈川が3回講座スタート



 【神奈川】民団国際協力センター主催による神奈川インターナショナル・アカデミーが11月25日、民団会館(横浜市神奈川区鶴屋町)の七階ホールで開講した。

 計3回のアカデミーのテーマは「自治体や県下における国際交流事業の実態」で、在日同胞との関わりに力点を置き、質疑応答の時間も設定。初回講座は、第1回外国籍かながわ会議の金廣照委員長が「外国籍かながわ会議の報告と今後の課題」について講演。

 金委員長は、在日同胞である自身の生い立ちと「外国籍かながわ会議」参加までの経緯と参加への思いを語った。さらに、在日同胞として生きること、民族教育の重要性、在日同胞の歴史的使命、南北平和統一における在日同胞の役割、県政参加の意味や地方参政権などについて自己の見解を表明。「南北が感じられないもの、日本に住んでいるわれわれだけが感じることのできるものがある。在日が引いてはならない時がある」と強調、「これまでのマイナスではなくプラス部分を継承していくべきだ」と呼びかけた。

 民団国際協力センターの理事長でもある黄昌柱・民団神奈川県本部団長は開講式で「今回の講座を今後の組織活動や地域活動に役立ててほしい」と表明。来賓の許徳行・駐横浜総領事館領事は「在日社会の未来づくりの勉強会になるように」と受講生を激励した。今講座には90人以上が受講登録している。

 次回は来年1月27日で、「在日と地方自治体との関わり・各自治体の国際交流センターの役割」について川崎ふれあい館の「重度館長が講演する。

(2000.11.29 民団新聞)



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