| 全炳洙氏 |
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教育施設や街作りにと、10億ウォン寄付
【愛知】愛知県に住む在日一世の実業家、全炳洙氏(71)がこのほど、故郷の慶尚南道巨昌郡への貢献が高く評価され、第17回郡民賞を受賞した。全氏はこれまで20余年間、巨昌専門大学の寄宿舎新築や橋梁工事など、私財10億ウォンを寄贈して故郷の人材養成や地域発展に尽くした。
巨昌郡では全氏に対して「地域住民の自尊心と名誉を高めた」と喜び「在日同胞の支援が、21世紀の慶南を切り開く巨昌の発展に大きな力となる」と期待を込めている。
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韓国最大のラップ生産企業経営
全氏は1942年、12歳の時に父母とともに日本に渡り、刻苦辛酸の末、名古屋市で(株)ゼンヨーと(株)丸全油化工業所を興した。1981年には韓国・釜山市に食品を包むラップ生産企業の(株)クリーンラップを創立し、同業界でトップと言われるまでに成長した。同社の製品には発ガン物質が含まれているとの大学教授の攻撃に対しては、裁判で潔白を証明した。紆余曲折があったが、全氏は余生を祖国の発展に尽くす考えだ。
(2000.12.06 民団新聞)
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