民団新聞 MINDAN
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「障害者に光と愛を」と公演

12/14、在日同胞と日本人の保護者



金さん(左)と野田さん(右)

 【千葉】知的障害の子どもを持つ在日韓国人と日本人の保護者たちが、健常者と障害者の隔たりをなくし、偏見と差別の20世紀に別れを告げようと、県内の1000人の知的障害者を招待する「さよなら20世紀・千葉チャリティコンサート」が14日、千葉市民会館・大ホールで開催される。

 同コンサートは知的障害者更生施設、社会福祉法人「心聖会」の小池・作山更生園保護者会の在日韓国人の金ビンセキさん(65)、野田治男さん(66)、東昭さん(71)の3人によって企画された。

 金さんは21世紀を前に「障害者たちに光と愛を与えたかった」と同コンサートを企画、兼ねてから親交があり、音楽セラピーの治療に理解を持つ在日同胞バイオリニストの丁讃宇さんに協力を求めた。

 千葉県をはじめ県・市教委などの行政と崔相龍駐日大使夫婦の協力も得た。また、県内の全百三十更正施設にも声をかけた。

 当日は、丁さんが率いるブレエーメン・アンサンブルの演奏ほか、特別出演として韓国オペラ研究会会長などを務める金淑垠大使夫人がオペラを披露する。

 収益金は、県内の知的障害者の福祉向上基金として千葉県社会福祉協議会など社会福祉に寄与する団体に寄付される。なお、実行委員会では同コンサート賛同者の支援金も募っている。

 午後1時と午後3時半。一般3500円、12歳以下1500円(招待障害者と引率者は無料)。

 入場券購入と問い合わせは、作山更生園(047-488-8263)まで。

(2000.12.06 民団新聞)



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