民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
地域で集い、同胞の仲間作り

各地でオリニ・クリスマス開催



■□
楽しさ満載、全国19カ所で企画
民族ノリや家族交流も企画

 日本の学校に通い、普段同胞とのつき合いがない児童・生徒を対象にしたオリニのクリスマスパーティが今年も19カ所で計画されている。同パーティは、臨海・林間学校や土曜学校などオリニを対象にした企画の一環として開かれる。地域の同世代のオリニが一堂に集うことで、「こんなに仲間がいるんだ」と勇気を持たせると同時に、民族的な素養を考えるきっかけにして欲しいと開かれる。

 今年、オリニを対象にしたクリスマスパーティを企画しているのは19カ所。それぞれの主催側が、多彩な企画を準備し、オリニたちの参加を待っている。

 クリスマスに付き物のプレゼント交換はほぼ全てで実施される。そのほか、ビンゴなどのゲームで楽しんだ後は、多くの会場で食事会も予定されている。また群馬では抽選会を開き、プレゼントにあてるという。


■□
韓国式すごろくも企画

 ユニークなのは大阪の生野西支部。農楽や民俗ノリのユンノリ(韓国すごろく)大会も計画している。また同胞の集いに付き物の「国民儀礼」の練習も取り入れている。少しでも民族を身近に感じて欲しいという配慮からだ。大阪・福島支部でもユンノリ大会を開く。

 またクリスマスにちなんだ韓国の歌の練習も各地で企画されている。


■□
親子参加で楽しむ企画も

 一方、栃木ではオリニに限らず、一世から四世まで全世代を対象にして、オリニとともに楽しむクリスマス会になりそうだ。同胞が少ない地域ではオリニだけでなく家族同士の交流も含めた企画も進められる。

 大阪など同胞の多住地域以外では、ほとんどのオリニが日本の学校に通い、孤立した状態にある。同胞との接点は、家族だけという場合も少なくない。このような状況の中で、少しでも接点を増やそうと各地民団ではクリスマスをはじめオリニを対象にした企画を続けている。


■□
"卒業"後は青年会や学生会に参加

 オリニの企画もすでに数10年続けられており、その中から青年会や学生会に参加する青年も現れるなど、着々と成果も上がりつつある。

 各地の主催側では、一人でも多くのオリニが参加して、同世代の友だちを作って欲しいと呼びかけている。

 20世紀最後のクリスマスに、オリニたちの交歓が各地で行われそうだ。

(2000.12.06 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ