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参政権、通常国会成立へ全力

民団新年会・韓日来賓がメッセージ



□■韓国側来賓■□

◆金鍾泌・韓日議員連盟会長

 母国は今、経済的に困難な時期にあるが、金大中大統領は色んな面で努力をしている。皆さんも国難のたびに結束して国の助けになってきた。感謝している。

 皆さんの参政権の問題、信用組合の問題を、母国でも心配しているが、日本の首相をはじめ与野党の指導者が最善を尽くして解決するよう、皆さんと一緒に一つずつ根気よく努力する。

 また、来年のサッカーワールドカップを成功裏に導くために、両国議員で構成する韓日議員連盟の会長として最善の努力を傾注する。今年末には納得のいく成果を得たい。


◆金守漢・韓日親善協会中央会会長

 20世紀は戦争と革命の世紀だった。この世紀の後半には、韓日間にしこりを残したが、膨大な交流の長さからすれば、相克の時代はほんの数年のことだ。

 新しい21世紀は、信義の時代。韓日共催のワールドカップや在日同胞の参政権問題など、両国のパートナーシップを着実に進め、世界に立証すると同時に、日本の国際化を世界に示す時だ。

 在日同胞の皆さんは、日本で尊敬され、信頼される在日社会の構築のため、たゆまない努力を傾けることが大切。それこそ、在日同胞のみがなしうる貢献だ。


□■日本側来賓■□

◆伊藤宗一郎・日韓議員連盟会長(自民党)

 日本の国内よりも近い韓国は日本と一衣帯水の国。国際情勢がどんなに変わろうとも日韓が仲良くしなければ、お互いに立っていかれない。

 永久に仲良くすることが両国のためであるとともに、北東アジアの平和と安定につながっていく。

 日本と韓国の国会議員が互いに話し合いながら、さらに両国の実り多い関係に高めていこうというのがわれわれの立場だ。

 みなさんの暮らしが日本で根付いていけるように、お役に立ちたいと思っている。


◆鳩山由紀夫・民主党代表

 まず、金大中大統領が南北の首脳会談を実現させ、朝鮮半島和合のために活躍をされていることに心から敬意を表する。ノーベル平和賞受賞は大統領や韓国の喜びと言うよりも、アジア民族の喜びだと思う。

 20世紀から21世紀への歴史をしっかりと見つめながら、平和なアジアを築いていくために日韓が何をすべきか考え、行動していきたい。W杯も来年となったが、成功のために私たちも精一杯努力する。

 歴史を持って永住し、幸せを願っている皆さんに地方参政権を付与するのは当然のこと。ようやく環境も熟してきた。通常国会で成立に努力していきたい。できる限り早く地方参政権を付与できる環境を作る。


◆浜四津敏子・公明党代表代行

 新世紀を迎えて、生きている私たちがどのような世紀にしていくのかが最も大切。本当の平和と人道、共生と協調の世紀にするために皆様とともにまいてきた種が花開く世紀が来たと思う。

 また韓半島にもその方向に向けた新しい風が吹いてきた。

 そして今、永住外国人地方参政権付与法案を、ぜひとも今世紀の初めに成立させたいと思っている。新しい画期的なことを成就するには向かい風が強いのも歴史の常。大きな困難、障害があることも承知の上。しかし、それを乗り越えてぜひとも実現したい。

 皆さんと力を合わせて、今世紀初めの一番の大きな課題を勝ち取りたい。


◆扇 千景・保守党党首

 韓日共催W杯を来年に控えて、いくつかしなければならないことがある。たとえば航空機枠の拡大、観光ルートの標識も同じようにしていこう、そして修学旅行生数も拡大していこう。あらゆることが全部、今度私が担当した国土交通省に関わること。

 20世紀最後の昨年には、南北の劇的なトップ同士の握手がありました。感無量です。けれども、まだ問題を21世紀に持ち越しました。アジアの安全のため、両国の安定のために、なんとしてもこの横たわっている多くの問題を、みなさんの手で解決してほしい。私たちも、側面的にできることがあればお手伝いし、両国の平和と安定のために頑張りたい。


◆藤井裕久・自由党幹事長

 友好隣国である韓国のみなさん、特に日本にいるみなさんと新年のあいさつできることを光栄に思う。

 20世紀は戦乱の時代、われわれにとっては韓国との関係では反省の時代です。同時にその教訓の上に立ち、しかも今、韓半島に大きな流れが出ています。それをしっかりと定着させ、東アジアの平和・繁栄のために頑張りたい。

 必ず日韓共催の2002年サッカー・ワールドカップは成功する。両国の本当の友好はここから始まる。

 永住外国人の地方参政権問題では一昨年、公明党と一緒に法案を提出した。党の立場は変わっても(与党から野党に)、言ったことは必ず守る。これがわれわれの信念です。


◆那須 翔・JAWOC会長

 2002年サッカーW杯は21世紀で初めて、アジアで初めて、日韓両国では初めてという、初めてづくし。21世紀を迎え、残るところあと500余日。

 韓国の組織委員会と緊密な協力態勢さらにしっかりとし、準備を進めています。今年は2月中にチケット販売権獲得のための抽選が行われ、5月には日韓共催のコンフェデレーションズ杯が、12月にW杯組み合わせ抽選が実施される。今年は日韓両組織にとって大変重要な年になる。

 われわれの共通課題であるサッカーW杯を成功させ、そして韓国、日本の名誉、アジアの平和・発展のため、世界の平和のために尽力したい。


◆三塚 博・日韓親善協会中央会会長

 信頼・友情・共生が進むとき北東アジアが安定していく。そうしたなかで在日韓国人の地方参政権実現に全力を尽くしたい。

 21世紀、平和と安全の時代は、全世界が平和と幸せの時代をつくるということに通じる。

 国民と民族の魂の問題、そして全アジアという意味で幸せをもたらすという共通の基盤ができるよう、また作りあげるよう、微力ながら万全を尽くしたい。

 金大中大統領のノーベル平和賞受賞を心からお祝いします。

 まさに21世紀はアジアの時代です。統一民族の子孫が数1000年にわたり存在するのですから、(南北統一は)なしてならぬことはありません。

(2001.01.17 民団新聞)



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