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在日の一員にプライド持って

在日同胞社会、各地で成人式



きょうから新成人!晴れてビールで
カンパーイ!(東京の成人式で)

 21世紀の幕開けに新成人を迎えた在日同胞青年は約9000人。各地民団や青年会では合同で成人式を開催し、新成人を祝福した。


 ◆民団東京本部(夫昇培団長)
 成人式は民団中央会館で14日、新成人32人が出席して開かれ、多数の来賓や父母に祝福された。

 答辞に立った高奈利さんは国語をマスターしたいと韓国留学中。今年は韓日の同質と異質の部分をしっかり見据えたいという。社会人の高義之さんも今年の目標は「国語のマスター」と目を輝かせた。

 授業の都合で地元・茨城で参加できなくて駆けつけた金純子さんは、この日のために韓国で作ってきたピンクのチマ・チョゴリに満足そう。

 プロゴルファーをめざす李和成さんの今年の目標は「全日本学生選手権で優勝」。初めて同胞の集いに参加して「初めはビックリ。自分の意識が日本人化していたことがわかった」と同胞の仲間を作りたいとも語った。


 ◆民団大阪府本部(金昌植団長)
 7日、記念の集いを開き、大阪府内各地から150人の在日同胞が参加した。

 「成人式は大阪本部会館で会おう」と約束して参加したという新成人も多く見られ、同会館は同窓会さながらの雰囲気に包まれた。

 大学生の申三恵さんと康裕美さん、短大在学中の康由佳さん、専門学校生の金奈慧さん、そしていまは社会人の権嘉子さんと梁倫子さんの6人は、そろって大阪市内に住む建国同窓生。念願だった「チマチョゴリで成人式」との約束を果たしてうれしそうだった。同様の例は複数の民族学級出身者の中からも聞かれた。

 民団からの案内はがきを見て西成区から参加したという朴香苗さん。「成人式を記念して私自身の心の晴れ着、チマチョゴリを新調してもらった。この日を心待ちしていました」と話していた。生野区に住む金修一さん(大学生)からは「在日韓国人として日本人と一緒に韓日双方にとっていい社会づくりを担っていきたい」との決意表明も。平野区に住む任映子さん(専門学生)と生野区の康昌順さん(社会人)も「自分に責任を持って行動しなければならないと思っています」と述べた。

 青年会大阪本部がお祝いのサムルノリを披露した。また、抽選で景品も贈られた。


 ◆神奈川県本部(黄昌柱団長)
 13日に神奈川韓国人会館で開いた成人祝賀式には、新成人21人が参加した。

 民団・婦人会・青年会などの関係者も同席し、これからの同胞社会を担う新成人を激励した。黄団長は、あいさつで「あらゆる困難を克服し、またそれを糧として成長し活躍することを期待している」と表明した。


 ◆西東京本部(李権団長)
 新成人10人が14日、西東京韓国会館で民団役員らの激励を受けた。記念品として民団からは高級ボールペンとシャープのセット、婦人会からも高級アルバムが贈られた。新成人代表の李承俊氏が答辞を述べた。

 新成人は引き続き民団主催の新年会青年会主催の懇親会にも出席し、参加者200人余りから祝福された。


 ◆静岡県本部(崔馨英団長)
 6日、本部直轄の静岡市とその周辺地区から5人が出席して開かれた。このうち4人がチョゴリで盛装した女性だっためか会場の民団本部会館は華やいだ雰囲気に包まれた。全員、本名を名乗っていた。


 ◆千葉県本部(朴昇浩団長)
 県本部、傘下団体、商銀による合同新年会も兼ねて13日、千葉市内のホテルで開催した。新成人14人は来賓の前で一人ずつ紹介され、民団から高級ボールペン、商銀でもアルバムが贈られた。


 ◆栃木県本部(鄭珍模団長)
 13日、宇都宮市内のホテルで開催。民団では「21世紀の民団社会を担って」との期待を込めて出席した新成人11人全員に金一封を贈った。このほかにも婦人会、商銀、青商からそれぞれ記念品が贈られた。


150人の新成人でにぎわった
大阪の成人式

 ◆群馬県本部(兪賛植団長)
 14日、前橋問屋町会館で開催。兪団長はこの日、出席したたった一人の新成人のために心のこもった祝福の言葉を述べた。


 ◆山梨県本部(朴喜雄団長)
 7日、甲府市内のホテルに女性2人の新成人を招待、新年会を前にして出席者70人余りで祝った。


 ◆茨城県本部(李信吉団長)
 新年会を兼ねて10日、水戸市内のホテルで新成人一人を招き、出席者530人全員で祝った。


 ◆埼玉県本部(白台欽団長)
 7日、埼玉共済会館で新成人9人の前途を祝福した。席上、李進煕和光大学名誉教授が「新成人の未来の希望と夢」と題して記念の講演を行った。出席者には民団、婦人会、韓国商工会議所からそれぞれ記念品が贈られた。


 ◆愛知県本部(権泰洙団長)
 14日、愛知韓国人会館で新成人六十余人が参加して開かれた。

 権団長は「在日青年としての意識を持ってください」と励ました。駐日ドラゴンズで活躍する李鍾範選手も駆けつけ、サインボールで祝福した。


 ◆福井県本部(金鎭煕団長)
 6日、越前ブルワリーパオに新成人を招待、6人が出席した。お祝いにと北陸商銀と民団から5000円が入金された預金通帳、婦人会からも記念品がプレゼントされた。


 ◆三重県本部(姜勝煕団長)
 青年会の協力も得て7日、4日市市内のホテルで新成人を激励した。新成人は5人が出席、代表して申真理さんが答辞に代えて自らの言葉で決意を述べた。民団と婦人会からお祝いの金一封が贈られた。


 ◆石川県本部(成奎昌団長)
 14日、民団会館に新成人一人を迎えた。成団長が祝福と激励のあいさつを述べ、ペアのティーカップを記念品として贈った。


 ◆岐阜県本部(高用煥団長)
 14日、大雪にも関わらず民団会館に新成人3人が出席。民団から花束とお祝いの金一封が贈られた。韓商と婦人会、韓国教育院でも記念品を手渡した。


 ◆京都府本部(李鉉済団長)
 14日、京都パークホテルで新成人80人の新しい門出を祝った。李団長は「民族の文化、言葉を学んでほしい」と強調。新成人を代表して上京区の李美羅さんが「民族・祖国発展のために無限の夢と理想を胸に抱き、一生懸命生きていきます」と答辞。

 南京都支部の申奉子さんは「同じ世代の同胞と会い、改めて私のルーツは韓半島なんだと再認識した」と喜びを語った。


 ◆和歌山県本部(崔博団長)
 14日、市内の華月殿で新成人6人を含めた約150人が出席して開かれた。崔団長は「限りない可能性を秘めた皆さんがたくましく21世紀を生き抜いてほしい」と新成人を励ました。新成人を代表して権奈緒美さんが「韓国人として誇りをもち、立派な社会人になるようがんばります」と答辞を述べた。英秀常任顧問も「ウリマルや文化についてもっと学び、韓民族のルーツを忘れてはならない」と強調した。


 ◆滋賀県本部(安相鳳団長)
 7日、大津市内のホテルで成人式を行った。新成人15人が出席。安団長は「21世紀の在日同胞社会を担える人材に」と期待の言葉を述べた。


 ◆福岡県本部(姜泰守団長)
 7日、福岡市博多区のホテルで開かれた成人式には新成人22人が参加、参加者を代表して申淑子さんが「新しい時代を迎えた南北の懸け橋になりたい。在日韓国人としての誇りを持って生きたい」と決意を語った。


 ◆佐賀県本部(崔吉男団長)
 7日、民団本部会館に新成人2人が参加、新年会の場で参加者全員から心のこもった祝福を受けた。記念品として本名の実印が贈られた。


 ◆大分県本部(張永寿団長)
 新成人の参加者、4人全員があでやかなチョゴリで盛装して6日、別府市内のホテルに臨んだ。新成人を代表、留学先の梨花女子大学語学堂から帰日したばかりの韓裕実さんがウリマルで答辞を述べた。

 このほか、北海道、岩手、愛媛、高知、徳島、島根の各県本部では新成人対象者にお祝いのメッセージを添えた記念品を送付した。

(2001.01.17 民団新聞)



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