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漫画で伝えるお国柄

アジアコミック展始まる



 13日から国際交流基金フォーラムで始まった「アジアINコミック展」は、コミックという共通言語を通じてアジアの若者が語り合い、社会や生活を理解できるようにと企画された。

 韓国、日本、中国、香港の東アジア3カ国一地域から新進気鋭の作家11人が「私たちはどこへ行くのか?」という共通テーマで参加している。

 日本のコミックは、アニメーションとの両輪で東アジアはもとより欧米でも翻訳出版されているが、逆にアジア地域のコミックが体系的に日本で紹介されるのは極めて少なかった。同展では110点の新作が出品されている。

 韓国の出品作家は金辰、李彬、梁栄淳の3氏。このうち、金辰と李彬の両氏は若手女性漫画家の代表格に位置づけられており、多くのフアンを持っている。

 金氏が華麗な技巧と色彩を駆使した写実的な作風を持ち味としているのに対し、李氏はほのぼのとしたタッチで自分自身の子供時代の懐かしく温かい思い出をつづっていて対照的。

 一方、梁氏は既成概念にとらわれない自由な絵柄で存在感を主張している。

 国際交流基金アジアセンターではこれまでにも一コママンガ展を開催してきたが、広くアジア各国の作家を紹介するのはこれが初めて。同展の開催は2月10日まで。

(2001.01.17 民団新聞)



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