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金大統領、南北平和協定を推進

金正日国防委員長訪韓時に論議



 【ソウル】金大中大統領は、20日の与党・民主党創党1周年記念式で、「今年は南北関係で重要な年になる」と強調し、金正日・北韓国防委員長のソウル訪問や南北間の平和体制構築、交流活性化に全力をあげることを改めて表明した。

 金国防委員長のソウル訪問時期について「まだ何も決まっていないが、急ぎはしない。早く来るとか、遅く来るとかが重要ではない」とし、「平和と南北協力問題のために十分に調整してソウル訪問を成功させることが重要だ」と強調した。

 これに先立ち金大統領は、去る17日に青瓦台で自らが主宰した今年初の国家安全保障会議で、今年の統一・安保政策の三大基本方針として(1)南北和解協力の増進(2)韓半島の平和体制基盤の構築(3)確固たる安保態勢の維持を設定した。

 (1)については、金委員長ソウル答礼訪問の沈着推進、京義線鉄道の再連結などによる南北経済共同体建設、面会所設置など南北離散家族問題の解決をめざす。(2)については韓米日三国共助の強固な維持、中国・ロシアなど周辺国の支持確保、「四者会談」(南北+米中)を通じ南北が当事者となる平和協定の締結を推進。(3)では自主国防態勢の確立、韓米連合防衛の持続発展、北韓との軍事的信頼構築を図ることにした。

 金委員長のソウル訪問について、金大統領は「会うことが重要ではなく、会談を通じて韓半島の平和と交流協力を定着させ、恒久的な平和のために何を合意するかが重要だ」とし、「急ぐことも、不必要に遅延させることもせず、落ち着いて準備しなければならぬ」と指示している。

 また「金委員長が中国を訪問し産業施設と改革・開放の現場を視察したというのは、北韓も改革・開放を行いたいことを示すものだろう。北韓も『第二の中国』を志向しているように見える。確実に変わりつつあることを立証するものだ」との見解を明らかにした。

(2001.01.24 民団新聞)



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