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2000年度韓国政府褒賞

「無窮花」含む34人に



「無窮花章」を受けた、辛容祥、李相慶の両氏
(23日、駐日大使館で行われた伝達式で)

 在日同胞社会や民団組織発展に貢献した功労者に贈られる、2000年度韓国政府褒賞受賞者がこのほど発表された。

 2000年度の叙勲は辛容祥・前民団中央本部団長、李相慶・民団岩手県本部常任顧問の2氏の国民勲章「無窮花章」、金洪斤・前民団神奈川本部団長、宣虎采・前民団福岡本部団長、厳学燮・前民団中央本部副団長の3氏への「牡丹章」のほか、「冬栢章」「木蓮章」など17氏が受章した。また、国民褒賞、大統領表彰などの表彰は17氏が受けた。

 23日には駐日韓国大使館で辛容祥氏、李相慶氏ら東日本地区の受章者ら6人を招き、伝達式が行われた。


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叙勲者の顔ぶれ

【無窮花章】

◆東京・辛容祥(75)=民団中央本部常任顧問・地方参政権特別委員長=94年に中央本部団長に就任するや地方参政権獲得運動に本格的に着手、国会での成立に向けて法案が論議されるという今日の土台を作った。95年の阪神大震災では被災者のために国籍や民族を超越して支援の手をさしのべた。本国の外貨危機に際しても、団員一世帯10万円以上を送金、預金するよう全国的に呼びかけた

◆岩手・李相慶(69)=民団岩手県本部常任顧問・岩手商銀理事長=1947年の民団岩手発足当初からいくたびも岩手韓国会館建設に主導的な役割を果たす。都市計画とからんだときも行政交渉で手腕を発揮、補償金で敷地を買い足すなど、民族財産の維持・発展に多大な貢献をした。現在の韓国会館一階にはこれまで別の場所で業務してきた信用組合岩手商銀が入居している。


【牡丹章】

◆神奈川・金洪斤(68)=民団神奈川県本部常任顧問・済州商工会議所顧問=神奈川韓国会館第2次建設委員会を構成、委員長として3億円余りの募金を達成。郷土の済州道でも商工会議所会館建立に寄与した

◆福岡・宣虎采(80)=民団福岡県本部顧問=民団福岡県本部団長当時、地方参政権獲得運動の先頭に立ち98議会中97議会で意見書採択を実現

◆西東京・嚴学燮(73)=民団中央本部顧問=母国訪問推進委員会武蔵野支部委員長を務めた76年から82年までに総連傘下同胞370人余りを母国訪問団に参加させた。これは民団西東京本部管内から参加した母国訪問団の過半数に相当。組織発展にも貢献。


【冬栢章】

◆愛知・白南斗(77)=民団愛知県一宮支部顧問=民団草創期から組織に貢献、設立間もない信用組合愛知商銀にあっては副理事長として今日の事業発展の基礎を担う

◆長野・宋乃正(67)=民団長野県本部常任顧問=民団長野県地方本部団長在職中、在日外国人障害者と高齢者に対する特別給付金支給を自治体に働きかけ、五市議会で採択

◆大阪・柳ヘンミン(67)=民団大阪府本部常任顧問=民団豊能支部会館建設にあたり建設委員長として物心両面にわたって貢献

◆京都・李愚京(66)=民団京都府本部常任顧問=京都在住同胞の50年間にわたる生活と歴史を『京都韓国民団史』にまとめ、若い世代に在日同胞の求心体たる民団の存在を再認識


【木蓮章】

◆山口・金文相(68)=民団山口県本部顧問=在日二・三世の結婚問題、母国省墓団事業の弘報などに努力

◆徳島・金栄夫(77)=民団徳島県本部常任顧問=長年にわたって総連系同胞を母国訪問団に勧誘し、民団加入を働きかけ

◆福岡・周ヨンギ(83)=民団福岡県八幡支部顧問=福岡県韓国人結婚相談所所長として、九州、西日本全域を駆け回り、無料で在日同胞の結婚問題に関わる

◆三重・崔栄大(80)=民団三重県本部顧問=津支部団長当時、班を構成して団費収入の充実に努め、組織活性化に貢献

◆神奈川・黄光義(75)=民団神奈川県本部顧問=神奈川韓国綜合教育院理事としてオリニ教育に長年、物心両面から貢献。


【石榴章】

◆奈良・金海経(72)=民団奈良県橿原支部顧問=奈良商銀信用組合成立時から中心的な役割を担う

◆東京・故李ジュヒョク(享年71)=民団東京・台東支部前事務部長=約50年間民団東京・台東支部支部事務部長として精勤

◆兵庫・河遜徳(78)=婦人会兵庫県本部常任顧問=婦人会創立当初から約50年間、組織発展に寄与


【国民褒章】

◆大阪・甘次相(73)=民団天阿支部顧問

◆奈良・金弘泰(74)=民団奈良県本部顧問

◆神奈川・「奉朝(78)=民団神奈川県川崎支部常任顧問

◆埼玉・尹甫赫(73)=民団埼玉県地方本部顧問

(以上、敬称略)

(2001.01.24 民団新聞)



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