民団新聞 MINDAN
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民団主催の朝鮮総連系母国訪問団

今年から春、夏、秋の年3回に
春季は4月4日出発



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75年開始以来これまで約5万
各地最寄りの空港利用

 民団による、朝鮮総連(総連)傘下同胞を対象とした「母国訪問団事業」の2001年度実施計画が、このほどまとまった。全国規模の訪問団は、今年から「寒食」、「秋夕」と関係なく、春季(4月)、夏季(8月)、秋季(11月)の三回に分けて行われる。南北分断と「六・二五韓国戦争」に伴う南北対立激化によりこれまで果たせなかった「韓国の肉親との再会と墓参りを」と、一九七五年以来継続実施されている「母国訪問団事業」(当初は「省墓団」)には、これまで約五万人の総連系同胞が参加している。

 民団では、ここ数年来、同事業の全国的開催として春の「寒食」と秋の「秋夕」の2回に分けて実施。同時に、地方本部単位や「祖父母の国をこの目で見てみたい」という2・3世の若手世代層だけの総連系同胞を対象にした小規模母国訪問団も実施している。

 「訪問団事業」は開始から四半世紀が過ぎたが、今もなお参加希望者が後を絶たない。昨年、「6・15南北共同宣言」を受けての南北高位級会談の合意に基づき、総連による「総連同胞故郷訪問団」が9月(50人)と11月(100人)に実施された。同訪問団参加の順番を待っていられないという総連同胞からの問い合わせも、各地民団支部に寄せられている。

 「総連同胞故郷訪問団」の場合、5泊6日の日程で、「成田集合、成田解散」となっている。このため九州・北海道など遠方地の人の場合、前日に成田近くで1泊、帰りも成田近くで宿泊ということになり、参加者には大きな負担になっているという。

 民団の「母国訪問団」の場合、成田、新潟、仙台、札幌、名古屋、関西、広島、岡山、福岡――と各地の最寄りの空港から出発でき、10万円前後ですみ、参加しやすい。しかも現地(韓国国内)解散で、公式日程後の行動は自由で、故郷を訪問したり各地観光などが可能だ。このためあらためて人気が高まっているのではないか、と民団中央本部組織局ではみている。

 春季母国訪問団(4月4日〜7日、3泊4日。300人規模)のコースは、ソウル〜大田〜慶州〜釜山。ソウル到着後、38度線の近くにある「臨津閣」、「統一展望台」を訪れ、市内を観光(ソウル泊)。2日目は、青瓦台(大統領官邸)、中央博物館(景福宮)、水原・民俗村、望郷の丘(在外同胞の共同墓地)、独立記念館などを観光(大田泊)。3日目には、古都・慶州の仏国寺、天馬塚、国立慶州博物館などをめぐる(慶州泊)。4日目は、単一の製鉄所としては世界最大規模の浦項製鉄所を見学、さらに釜山まで南下し釜山駅前広場で解散する。

 なお、夏季母国訪問団は8月1日から3日まで(2泊3日。コース=ソウル近郊。150人規模)、秋季母国訪問団は11月7日から10日まで(3泊4日。コース=ソウル〜大田〜慶州〜釜山。300人規模)、それぞれ実施される。

 参加申し込みは、最寄りの民団へ。

(2001.01.31 民団新聞)



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