朝鮮籍の在日同胞二世指揮者、金洪才さん(46)が同じく日本国籍を持つオーボエ奏者の青山(金)聖樹さん(33)とともに4月、ソウルでKBS交響楽団の第529回定期演奏会に客演することになった。
金洪才さんは昨年10月、ソウルでのASEM(アジア欧州連合首脳会議)開幕祝賀公演で同交響楽団のタクトをとっている。このときの演奏ぶりが団員から高く評価され、招へいに結びついた。
KBS交響楽団では指揮の金さんと在日同胞フルート奏者の金昌国さんの共演を予定していた。しかし、金昌国さんは病気のため、代わりに子息の聖樹さんを推薦していた。
曲目は「弦楽のための絨毯(じゅうたん)」(尹伊桑作曲)、モーツアルトのオーボエ協奏曲(独奏、金聖樹)、管弦楽組曲「惑星」(ホルスト作曲)。演奏会は4月26日が芸術の殿堂、27日はKBSホールで。
金洪才さんは1978年、東京シティ・フィル特別演奏会「朝鮮管弦楽特集」で楽壇にデビュー。79年に「斉藤秀雄賞」、98年に「渡邊暁雄音楽賞」を受賞している。
また、聖樹さんは長らくドイツのオーケストラで活躍していたが、99年に日本に移住して活躍している。
(2001.01.31 民団新聞)
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