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大阪の加美小学校

民族学級開設50周年祝う



 【大阪】大阪市平野区の市立加美小学校(西阪浩二校長)民族学級が開設50周年を迎え、23日には同校講堂で多数の同胞父母、来賓がかけつける中、記念発表会を行った。

 初めに西阪校長が「在日韓国・朝鮮人と日本人の子どもたちが互いに違いを認め合い、大切にし合って生きていけるよう、今後も本校教育の充実と発展に努めたい」と協調した。

 発表会では、民族学級児童による劇「ウリエソウォン」(私たちの願い)やプンムル、プチェチュムなどが披露された他、全校生徒が一丸となって「アリラン」を合唱、熱い拍手を浴びた。

 50年前、旧民族学校から多数の児童が転入学してきたため、学校側は子どもの言葉を理解できず、当時の学校長は韓国の師範学校学生を講師に採用して対応した。民族学級は「特別補導室」という名称で呼ばれたという。本校は創設113年を迎え、民族学級の歴史も古く、1986年に民族学級再建に向け、低学年児童から民族学級を再開したのは市内七校でも唯一。現在1年から6年までの民族学級入級者は53人を数える。

 日本人児童は民族学級の時間を「国際理解」の時間として活用している。

 保護者会でも九四年以降、「チャンゴの集い」(現名称‥親の集い)を結成し、加美地域民族親子交流会やプルコギモイムなど、さまざまな定例活動を行っている。

(2001.01.31 民団新聞)



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