民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
関西の在日同胞実業家2人

故郷や母校に高額の寄付



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京都・金慶憲さん(民団京都府本部常任顧問)
釜山市に10億ウォン伝達

 【京都】民団京都府本部の金慶憲常任顧問(73)=韓国商工会議所連合会相談役、洛西建設工業取締役会長=は、生まれ故郷の釜山特別市(安相英市長)に貢献したいとこのほど、市に10億ウオンを寄付した。贈呈式には民団京都府本部から李鉉済団長、沈基洙同議長、韓商連から洪菜植会長、韓昌祐同名誉会長、全斗鳳京都韓商会長ら多数が同席した。

 贈呈式は昨年11月17日、市庁舎で行われた。金常任顧問は安市長に寄付金を手渡し、「60歳過ぎた老人が自分自身を大切にする学習の場などを確保するための老人福祉基金、そして若者のスポーツ振興のための基金として役立ててもらえれば」と希望を述べた。これに応え、市としても老人福祉と若者の体育振興に活用する考えを明らかにした。

 金常任顧問は四歳のときに来日。10代から土木工事に従事しながら、29歳で現在の洛西建設工業を創業した。

 数年前、老人大学に通っていた際、西洋では起業家が社会貢献を多くしている事実を知り、今回の寄付を思い至ったという。


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兵庫・崔寧錫さん(民団兵庫県本部顧問)
馬山商高に10億円の奨学金

 【兵庫】兵庫県に住む在日1世の実業家、崔寧錫氏(71)=民団兵庫県本部顧問=が、このほど母校の馬山商高(慶尚南道)に10億ウオンの奨学金を寄託した。

 崔氏は、母校(24回卒業生)の後輩たちのため73年に1億ウオンを出資して自身の号を冠した「遇坡奨学財団」を設立した後、97年に4億ウオン、99年に2億ウオンなど、これまで計10億ウオンを寄託している。

 今回10億ウオンを追加出資したのは、馬山商高が新年度から人文系の普通高に転換するのに伴い「優秀な学生を確保するため奨学基金を拡充するという話をきいた」ためだという。崔氏は、在学生の学資支援はもちろん大学入学金支援もしたいと表明している。

(2001.01.31 民団新聞)



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