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昨年、日本人の訪韓客250万人に

当分続く韓国観光ブーム



◆3年連続2桁の増加、広がる韓国人気

 日本からの訪韓観光客数が昨年1年間で247万2054人(前年比13・2%増)を記録、当初230万人としていた韓国観光公社側の予測を大きく上回ったことが同社の調べで明らかになった。増加率は98年から3年連続で2ケタの伸びを示しており、一向に勢いが衰えていない。

 2000年は各国からの訪韓観光客が初めて500万人の大台に乗った年。最終的には532万1792人に達した。伸び率は前年比14・2%とかつてない大幅な増加ぶり。

 一方で、日本からの入国客数も依然として好調なため、全体訪韓観光客数に占める割合はここ数年46・5%とほぼ一定している。

 日本からの訪韓ラッシュが続いていることに対して、同社東京支社では「ショッピング、グルメ、美容などを目的とする若い女性のリピーターがますます増えている。もうひとつ、家族連れも目立つようになった」と分析している。


◆テレビ番組の影響も効果

 近年、日本でも韓国を紹介するテレビ番組が続々放送されるなど韓国ブームが海外旅行客の足を韓国に向けさせているようだ。

 また、日本の不況によってこれまでの米国、ヨーロッパといった高額で5日以上の長期の旅行から、低価格で週末を利用した2泊3日程度の海外旅行に旅行客の需要が切り替わっているため、金曜から土日を利用したパック旅行に各旅行会社もこぞって力を入れている。

 特に通貨の換率によって割安感のあるアジア、中でも韓国に人気が集中しているようだ。国を挙げて今年が「韓国訪問の年」をアピールしてきたために韓国に対する認知度が高まっていることも要因の一つだ。


◆観光公社も多彩な商品広報

 このほか、観光公社では韓国の文化を広範な層に知らせていくための陶磁器やキムチ漬けなど韓国の伝統文化を体験するツアー商品を多数開発しており、これもリピーター層の訪韓客を誘っている要因だ。

 「週末は手軽な韓国で」と、気負った海外旅行ではなく、気軽な海外旅行として韓国の人気が年々高まっていることはまちがいなさそうだ。


◆今年、267万人見込む

 同社では2001年の日本からの訪韓客数を267万人(外来観光客全体で580万人)と見込んでいる。今年は「韓国訪問の年」とあって、韓国国内ではかつてないほど観光行事が目白押し。さらに、サッカーワールドカップ(W杯)の韓日共催も控えている。また地方空港からのソウル便の増加や羽田空港からのチャーター便が飛び立つだけに、少なくとも2002年まではこの勢いが失速するということはなさそうだ。

(2001.02.14 民団新聞)



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