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キッチンビートのパフォーマンス

「NANTA」がふたたび日本上演



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昨年の大反響に応え
3/16から、全国7都市で

 鍋が飛び、包丁が舞う―大好評の「ナンタ」が日本に再上陸する。昨年1月、軽快なリズムに乗ってキッチン用具を打楽器に変えるパフォーマンスで、日本でも大反響を呼んだ「ナンタ」の日本ツアーが3月16日の名古屋を皮切りに一都一府五県の八会場で開催される。

 「ナンタ」は、漢字に直すと「乱打」。包丁やまな板、バケツなどキッチンにあるあらゆる用具が打楽器へと変身する。

 「ナンタ」は、俳優で韓国の伝統打楽器「サムルノリ」の素養のある人を対象に、97年5月から実施されたオーディションで最初のプロダクションの4人が選定され、主に海外を中心に活躍する「ブルーチーム」が結成された。

 97年10月からソウルを中心に行われた初の国内公演で大成功を収め、その評判を聞きつけたブロードウェイのプロデュース会社、ブロードウェイ・アジアの目にとまり、ワールド・ワイド・ブッキングのため98年12月、ニューバージョンの「ナンタ」が完成した。

 99年8月のエジンバラ国際演劇祭では、百以上ある公演の中で真っ先にチケットが完売、追加公演を行うほどの好評を博し、イタリア、オランダ、台湾、シンガポールなどの各国から公演要請が殺到するなど、国内外で精力的な公演活動を展開している。

 「ナンタ」のリズムの根底にあるのは、韓国の代表的な四つの打楽器(チャンゴ、プク、ケンガリ、チン)を意味するサムル(四物)と、演戯や遊びを意味するノリを合わせたサムルノリだ。

 「ナンタ」はこのサムルノリをさらにエンターテイメントへと導いたグループでもある。

 ステージは、リズムと役者の表情と演技だけで進行するため、ほとんどセリフは含まれない。

 舞台は、結婚式の宴会用の料理を準備するキッチンだ。登場するのは、張り切りすぎで神経質の料理長、カンフー好きな料理長のアシスタント、料理下手で勘違いの激しい唯一の女性料理人、その日に入ったばかりで支配人の甥の新人アシスタント、そして厳しい支配人の5人。

 最初のスープから最後のデザートまでをつくる中で、怖い支配人の目を盗んで、4人の料理人が包丁、鍋、野菜などキッチンにあるあらゆるものを打楽器に変えて、料理と遊びをユーモアたっぷりに展開する。

 上演中には観客との楽しいやり取りもあり、七十五分間のステージを飽きさせない。


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ツアー日程

 ▽愛知=愛知厚生年金会館、3月16日午後7時、17日午後2時・午後6時半。

 ▽新潟=上越文化会館、20日午後6時半。

 ▽新潟=新潟市民芸術文化会館・劇場、23日午後7時、24日午後1時。

 ▽宮城=宮城県民会館、26日午後7時。

 ▽広島=広島アステールプラザ、29日午後6時四十五分。

 ▽福岡=福岡・ももちパレス、31日午後2時、4月1日午後1時。

 ▽大阪=大阪・芸術ホール、4月3日から8日(平日)午後7時、(土曜日)午後1時、。

 ▽東京=青山劇場、4月10日から22日(平日、月曜休演)午後7時、(土・日曜日)午後1時、午後5時半

 問い合わせは、各地プレイガイドおよびディスクガレージ(03-5436-9600)。

(2001.02.14 民団新聞)



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