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韓国観光ニュース



◆京畿道広州に永殷美術館がオープン

 京畿道広州郡にこのほど、韓国初の画家たちの集団創作スタジオを兼ねた複合文化施設として永殷美術館がオープンした。

 同美術館は美術品の保存と展示に焦点を合わせたこれまでの美術館の姿から果敢に脱皮し、美術館そのものが生きた創作の現場であり、画家と画家、画家と評論家、企画者、大衆が共に生きた美術に出会える場となることを目指している。

 美術館が目指す目標に合わせ、画家の自由な創作空間として13の戸別作業室や寝泊まりしながら生活できる研究棟、野外陶窯が設けられた陶芸工房、版画工房などで構成された慶安創作スタジオがある。

 美術館本館には大規模な作品が展示できる第1展示室と映像と公演を含む先端展示が可能な永殷ホールが1階にあり、地下1階には第2展示室、地上2階には韓国の空間感覚と比例が体験できる常設展示場など総340余坪の室内展示空間がある。朝鮮松の林に囲まれた1万7千余坪の野外芝生広場には野外彫刻、設置美術の展示空間および公演場が設けられている。

 永殷美術館は美術、映像、音楽、公演芸術が連携された創造的かつ複合文化芸術団地で、創作と展示が同時に行われる生きた美術館の新しいモデルとなるものと期待されている。

 開館時間は4月から10月午前10時から午後7時、11月から3月午前10時から午後6時。料金大人1500ウオン、子ども700ウオン。

■交通=地下鉄2号線江辺駅から13、13-1、1113-1、1117、1117-1番バス、地下鉄2・8号線蚕室駅から17-1、119番バス、地下鉄3号線南部ターミナル駅から500-2、1500-1番バス利用、広州畜協で下車。

■問い合わせ=永殷美術館(82-31-761-0137)


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韓国最長の西海大橋が開通

 牙山湾を横切り、京畿道平沢市と忠清南道唐津郡を結ぶ西海岸高速道路上の西海大橋がこのほど開通した。

 往復6車線、総延長7310メートル、幅31・4メートルの西海大橋は韓国では最長、世界で9番目に長い橋で、7年余りの工事の末に完工された。西海大橋の最大の見どころは長さ990メートルの斜張橋区間で、66階建てビルと同じ高さの182メートルの柱塔2本が上板を支えている。上板の高さは62メートル、柱塔間の間隔は470メートルで、5万トン級の大型船舶も行き来できる。

 西海大橋の開通で、ソウルから唐津までの所要時間は現在より30分以上短い1時間10分ほどで走破できるようになった。西海大橋と共に仁川〜全羅南道木浦間353qの西海岸高速道路の内、京畿道安仲〜忠清道唐津区間18・8qが追加開通され、仁川〜唐津区間89・1qが直通で結ばれるようになった。

 一方、橋の中間の行淡島には2004年まで海洋生態公園、ホテル、レジャーおよびスポーツ施設などが整った複合レジャータウンが建設される予定である。


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中南米旅行協会総会5月に慶州で

 来る5月14日から18日まで、第44回中南米旅行協会(COTAL)総会と観光交易展が慶尚北道慶州で開催される。

 今回のCOTAL年次総会には21の会員国から約千人が参加、慶州現代ホテルと教育文化会館で総会と観光交易展が各々開かれる予定である。5月14日には開幕式と歓迎レセプション、15日から17日までは観光交易展、17日には年次総会が予定されている。

 総会期間には観光イベントも行われる予定で、最近世界文化遺産に登録された慶州歴史遺跡地区が位置した千年古都・慶州で新羅の息吹きに触れてみる良い機会となるだろう。

 アルゼンチンのブエノスアイレスに本部を置いた中南米旅行業協会は中南米地域21カ国8千余りの観光関連機関および企業が会員として加入している中南米最大の観光関連国際機構で、1957年の創立以来、毎年総会と観光交易展を主に中南米地域内で開催してきた。

■問い合わせ=2001年COTAL韓国総会および観光交易展準備委員会事務局(82-2-729-9561)


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支石墓遺跡と慶州歴史遺跡地区が世界文化遺産に

 昨年12月、オーストラリアのケアンズで開催された第24回世界遺産委員会会議で「慶州歴史遺跡地区」および「高敞・和順・江華コインドル遺跡」がユネスコ世界遺産に登録された。

 これで韓国は1995年の仏国寺・石窟庵、宗廊、海印寺蔵経板殿、1997年の昌徳宮、水原にある華城に次いで計7件の世界文化遺産を保有することとなった。

 今回、世界文化遺産に登録された慶州歴史遺跡地区は新羅(BS57〜AD935)の歴史と文化が一目で把握できるほど様々な遺産が散在している総合歴史地区で、遺跡の性格によって次の5つの地区に分けられている。

 南山地区‥新羅建国説話の舞台である蘿井、王朝の終末を持たらした鮑石亭、拝里石仏立像など数多くの仏教遺跡が散在しており、野外博物館とも呼ばれている。

 月城地区‥かつて新羅王宮があった月城、新羅金氏王朝の始祖が生まれた鶏林、アジア最古の天文施設である瞻星台などがある。

 大陵苑地区‥新羅の歴代王や王妃、貴族などの墓があり、発掘調査で新羅文化の精髄をうかがわせる金冠、天馬図などの遺物が出土された。

 皇竜寺地区‥皇竜寺跡地や芬皇寺跡地があり、当時の大寺院の雄大な規模を物語っている。

 山城地区‥AD400年以前に築かれたものと推定される明活山城がある。このように発達していた新羅の築城術は日本にも伝えられ、影響を及ぼした。

 慶州歴史遺跡地区とともに世界文化遺産に登録されたコインドルが分布している。特に、全羅北道高敞郡、全羅南道和順郡、仁川広域市江華郡のコインドル遺跡は分布の密集度において世界の他地域の支石墓を圧倒する。

 このコーナーは韓国観光公社の「観光ニュース」から抜粋しました。

■問い合わせ=韓国観光公社東京支社(電話03-3580-3941)

(2001.02.14 民団新聞)



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