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地方参政権など新たな誓い

「3・1節」民団全国で記念式



式典後に地方参政権実現や
朝鮮総連との交流などを
叫ぶ援団員ら(韓国中央会館)

 日帝の植民地統治下、本国全土で民衆が独立のために立ち上がった3・1独立運動の82周年を記念する式典が1日、全国各地の民団で開かれた。

 東京の韓国中央会館で行われた中央記念式には民団中央本部関係者をはじめ東京本部(夫昇培団長)・支部の団員ら150余人が参加した。

 1919年3月1日に発表された「己未独立宣言書」の朗読(李時香・東京本部副団長)の後、民団中央本部の金宰淑団長は記念辞で「在日同胞が民族的自負心をもち、堂々と生きていくために、地方参政権を是非とも早期に獲得しなければならない。また、民族金融機関の統合により健全な銀行の誕生が望まれている」と強調した。続いて、金大中大統領の記念辞(関連記事別掲)を崔相龍駐日特命全権大使が代読した。

 参加者は、▽3・1精神を継承し、朝鮮総連との交流と和合を期して祖国の平和定着成就のために尽力する▽同胞の経済発展のために全組織、全同胞が一体となり、堅固で健全な銀行の設立に全力を尽くす▽地域住民として社会の共生共栄を実現するために地方参政権獲得運動に全力を尽くす▽韓日間の真の友好親善関係定立の契機になる2002年ワールドカップ成功のために積極的に参与するとの決議文を満場一致で採択した。

 閉会に先立ち参加者は、東京のJR新大久保駅で人命救助のため痛ましい最期を遂げた韓国人留学生、李秀賢さんのために黙祷した。


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各地でも式典、3・1精神継承誓う

 日帝の植民地支配化、民族の独立を叫んで立ち上がった1919年の3・1独立運動の精神を引き継ぐため、各地民団は1日の82周年の記念日を前後して一斉に記念式典を開いた。

 大阪府本部(金昌植団長)では1日、本部会館で36支部、商工会議所、婦人会、青年会、民族学校などの関係者500余人が参席して開かれた。金団長は「3・1独立運動は世界のどの国にもない韓民族だけの大切な歴史を残した。在日同胞社会の和合のために全団員が力を合わせよう」と訴えた。

 愛知県本部(権泰洙団長)でも1日、同本部で民団関係者はじめ県下の団員ら250余人が参席して開かれ、3・一独立運動の精神の継承が確認された。第2部では映画「春香伝」が上映された。

 山口県本部(趙東波団長)でも68人が参加して本部会館で記念式が開かれた。各地方の式典には、管轄の公館人士が参加し、金大中大統領の記念辞が、また地元民団人士によって己未独立宣言が読み上げられた。

(2001.03.07 民団新聞)



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