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歴史教科書、日本は正しい認識を

金大統領、3・1節で強調



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「未来志向」合意ふまえ

 【ソウル】金大中大統領は、1日にソウルの世宗文化会館で開かれた第82周年3・1節記念式で演説し、「日本が正しい歴史認識を持ち、近隣諸国と未来志向的友好協力関係を一層発展させていくため努力を傾けることを期待する」と強調した。

 金大統領は「さる98年10月の私の日本訪問の際、韓日両国は過去の歴史問題を克服し、今後未来志向的関係を構築していくことで合意した」と指摘し、「その後の社会交流など諸分野での飛躍的な関係発展を肯定的に評価する」と表明。その上で、日本に対し、このような合意の精神の下で「正しい歴史認識」を持つよう求めた。

 韓国政府は、日本の中学歴史教科書問題について、2月28日に李漢東国務総理主宰による関係閣僚合同会議を開いた。この会議で「日本政府が教科書検定の処理を誤った場合韓日両国関係に大きな蹉跌をもたらす」とし、日本の教科書検定作業が「国際社会の普遍的な歴史認識に基づき」客観的に行われるよう、政府次元で強力に対応していくことを確認した。

 李廷彬外交通商部長官はこの日、寺田輝介駐韓日本大使を外交通商部に呼び、韓国政府の憂慮を伝えた。

(2001.03.07 民団新聞)



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