民団新聞 MINDAN
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母国体感へ意気揚々と出発

春季学校、全国から85人参加



同胞の仲間を見つけようと
出発する母国春季学校入校生
(成田空港で)

 在日同胞の大学生・大学院生に春休みを利用して本国の文化や歴史、生活を体験してもらう母国春季学校に入学する一行85人が5日、日本の各空港からソウルに向けて出発した。

 一行は6日にソウルの国際教育振興院で入校式に臨んだ後、韓国の文化、風習、歴史などを学ぶ。またこのほど世界文化遺産に指定された慶州地方への修学旅行やソウル市内でのオリエンテーリングなどを通じて名勝地や現在の生活実態を見聞する。一方、発展する国力の中で、厳しい南北分断の現実を象徴する板門店、統一村を訪れ、祖国の平和統一についても学ぶ。日本の学校教育の中では学ぶことができない日帝の植民地支配の時代についても、独立記念館を訪問して改めて歴史の流れを確認する。

 母国春季学校は、在日同胞子弟に本国を直接体験してもらい、民族的な素養を育てて欲しいと、当初は夏休みを利用して「夏季学校」の名称で1966年に開始された。79年からは夏季が高校生、春季が大学生と分離開催されるようになった。実施されてから32年を経て、すでに参加総数は1万5000人を超えており、親子2代の参加者も珍しくない。9泊10日の期間中、同年代の同胞青年がともに悩みを語りあい、在日同胞としての生き方の模索や交流を深める場としても人気が高い。

(2001.03.07 民団新聞)



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