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本名での就職を後押し

KMJが今年もセミナー



企業側の説明を熱心に
聞く同胞学生ら

 【大阪】在日同胞をはじめとするマイノリティーの就職活動を支援する大阪国際理解教育センター(KMJ、鄭早苗理事長)主催の「教育啓発セミナー」が1日、大阪国際交流センターで行われた。

 7回目を迎えた今年は、今春から来春にかけて卒業を予定している学生70人が参加、昨年の46人を大きく上回った。地域的にも近畿圏ばかりか、東京からの参加者もいた。一方、企業側は数的には昨年を若干下回ったとはいえ、日本航空、三和銀行、野村証券など大手13社がブースを設けた。

 参加企業はいずれも「国籍、民族を問わずに能力を集めている」(近畿コカ・コーラボトリング人事部の話)と人物本位で採用していることを強調。KMJの朴一理事(大阪市立大学教授)も、「出自を隠さず人間的な魅力をもつ存在としてアピールしてください」と激励した。

 呉美沙さん(大阪堺市、光華女子大4年)は「どんな仕事でもいいからチャレンジしてみたい」と緊張した面もちで語っていた。一方、黄羊さん(京都市左京区、早稲田大学3年)は、「自己PRでは積極性、向上心をアピールしたい」とやる気満々の表情で精力的に各ブースを回り、企業側の説明に耳を傾けていた。

 これまで同セミナーを通じて希望の就職先を見つけた同胞学生も多い。この日は金静香さん(JALエクスプレス勤務)ら4人が体験談を後輩に語った。

(2001.03.07 民団新聞)



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