| 追悼コンサートでJR新大久保で 亡くなった2人への 弔慰募金に応じる聴衆ら |
義援金募り遺族に
人命救助のためJR新大久保駅で非業の死を遂げた韓国人留学生、李秀賢さん(26)と日本人カメラマン、関根史郎さん(47)の2人を悼み、在日韓国人2世バイオリニスト、丁讃宇さん(50)が2日、東京港区のサントリーホール小ホール(384席)でチャリティーコンサートを開いた。
入場は無料だが、会場入り口では2人の遺族に贈る寄付を募った。募金は丁さんのコンサート趣旨に賛同した事故現場の地元、百人町中央町婦人部(岩松洋子婦人部長)メンバー11人が呼びかけた。
この日に合わせて青商連合会(権清志会長)では全国の会員から寄せられた義援金88万円余りをステージ上の丁さんに届けたため、会場募金も含めた寄付金総額は130万円余りに達した。
コンサートは事前の反響が大きく、通常よりステージを狭めて426席に広げたが、それでも席が足りないほどだった。丁さんは事故で犠牲になった2人のために選んだ「アベマリア」(バッハ作曲、グノー編曲)、「我が母の教え給いし歌」(ドボルザーク作曲)、「チゴイネルワイゼン」(サラサーテ作曲)などの小品十三曲を語りも交えながら演奏した。
丁讃宇さんは、この日の収益金に「ジョン・チャヌ(丁讃宇)音楽基金」からの見舞金を合わせ、近く2人の遺族に送ることにしている。
(2001.03.07 民団新聞)
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