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伝統薫る祭り満喫!

韓国の上半期イベント



南原春香祭の様子

 韓国訪問の年を迎えた韓国では、1年間を通して多彩な行事や催しが予定されている。昨年1年間の日本からの訪韓観光客数は247万2514人(前年比13.2%増)を記録した。韓国観光公社では今年、265万人の日本人観光客を見込んでいるという。これまでのノウハウを生かし、内容の充実と規模を拡大して展開される今年のイベントは、観光客を楽しませるに違いない。


●伝統酒と餅祭り

 慶尚北道慶州市の慶州エキスポ・イベント会場で開催される。展示室では、重要無形文化財に指定された伝統酒を含む全国の伝統酒と餅の実物が展示される。

 酒や餅を作る道具および材料、酒と餅に関する資料、儀式や祭礼に出す膳立ての儀礼床なども展示されるほか、酒と餅の製造過程試演および試飲・試食イベントも実施される。

 姉妹都市館では、日本と中国の酒と餅作りの試演会が開かれる。体験館では、実際に餅を作り、酒を飲む時の礼儀作法などを学ぶことができる。

■期間=3月30日〜4月8日

■交通=ソウル高速バスターミナルから慶州まで4時間15分、慶州ターミナルから10番バスを利用し、普門湖リゾート下車。


●王仁文化祝祭

 全州南道霊岩郡は約1600年前の百済時代の有名な学者、王仁博士が生まれたところ。王仁博士遺跡址の祠堂では「王仁博士春享大祭」が開催され、伝統的な祭礼儀式が祭官によって執り行われる。

 「王仁博士渡日行列」では、王仁博士が日本に渡るまでの過程と、当時の服飾や船舶、生活道具に至るまで細かく再現される。「千文字千灯行列」イベントでは、漢字が一文字ずつ書かれた堤灯を手にした1000人の学生が王仁博士遺跡址の千文字階段を出発、上帯浦まで行進する。

■期間=4月7日〜10日

■交通=金浦空港から光州まで航空便で40分。期間中、光州から同イベント会場まで無料シャトルバスを運行。


●舒川モシ文化祭

 朝鮮朝時代に王様への献上品に選定された韓山モシ(苧麻)。「モシ着の試着およびモシ染色」では観光客が実際に体験ができる。韓山モシ館で開催される「モシ・ファッションショー」では、有名デザイナーのモシ・ファッションショーが楽しめるほか、韓山モシ伝授館では、モシ製作の全ての過程が体験できる。

■期間=5月1日〜6日

■交通=ソウル南部バスターミナルから舒川まで4時間10分。鉄道の場合は、ソウル駅から長頂線で舒川駅下車、舒川駅から韓山行き市内バスで韓山モシ館下車。


●南原春香祭

 全羅北道南原市の蓼川高水敷地、春香文化芸術館および市内で開催される。パレードをはじめ、広寒桜苑で「春香国楽大祭」、国立民俗国楽院で「唱舞劇春香伝」が開かれる愛の広場では、南原地方伝来の民俗農楽ノリの公演も実施される。

 広寒桜苑では伝統婚礼式を再現、観覧客の中から希望者を選定して伝統婚礼式を行い、写真撮影を行う。

■期間=5月4日〜9日

■交通=ソウル駅から南原までセマウル号で4時間、ソウル高速バスターミナルから南原ターミナルまで4時間10分。


●珍島霊登祭

 「韓国版モーゼの奇跡」として有名な祭。全羅南道珍島郡の回洞里と芽島里の間の海は、毎年旧暦三月になると30〜40メートル幅に割れ、2.8キロの道が開かれる。回洞公演場では「霊登サルノリ」が開催され、カンガンスウォルレ、珍島挽歌、民俗公演団による珍島固有の民謡や民俗遊戯公演など、南道民俗の多彩な公演が紹介される。

■期間=5月22日〜25日

■交通=ソウル高速バスターミナルから珍島まで6時間10分。


●春川国際マイムフェスティバル

 韓国のマイム劇団10チームから50余人が参加、海外からはフランス、ロシア、日本などが参加。ユニークなのは公演場ごとにアジア的な伝統が味わえる公演、家族と一緒に見る公演、子どものための公演など、一つのテーマを決めて多彩な公演が開かれる。

■期間=5月30日〜6月3日

■交通=清涼里駅か城北駅から京春線列車利用、終点の春川駅下車


 ◇   ◆   ◇


 イベントに関する問い合わせは、韓国観光公社(03―3580―3941)まで。

(2001.04.04 民団新聞)



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