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3奨学会が奨学生募集開始

在日同胞の高・大生中心に



 日本の高校、大学に通う同胞子弟を対象にした奨学会の奨学生募集が開始された。募集を開始したのは財団法人・韓国教育財団、財団法人・朝鮮奨学会、在日韓国奨学会の3つの奨学会。3奨学会とも、優秀な在日同胞子弟を育成しようと長年にわたって奨学事業を継続し、多くの同胞青年に奨学金を支給してきた。

 3つの奨学会では、日本の公教育を受ける上で生活に困っている同胞などを支援する趣旨から、奨学金の返済義務がない給与奨学金制度をとっている。

 韓国教育財団(徐東湖理事長)は、高校生と大学生を対象に2日から募集をスタートした。締め切りは27日。

 対象者は、(1)在日韓国人で日本の各高等学校(在日韓国人学校を含む)、大学に在学し、永住権を保持するもの、もしくは日本の正規教育課程(高校生は9年、大学生は12年)を修了した者(2)韓国学を専攻する日本人学生―となっている。

 給付額は昨年と同様に大学生が年間30万円、高校生が年間10万8千円(それぞれ年2回に分割して支給)。

 一方、昨年創立100周年を迎えた朝鮮奨学会(高桂煥、権碩鳳代表理事)は今年も高校生1100人、大学学部課程650人、修士・博士課程100人を募集する。

 高校生は、日本の各高等学校に在学している在日韓国人・朝鮮人生徒で、成績優秀(平均値3.0以上)で、他の同胞奨学機関から奨学金を受けていない者が対象。5月1日まで受け付ける。

 大学・大学院は日本の大学の学部(短期大学含む)および大学院の正規課程に在籍している韓国人・朝鮮人(韓国人留学生含む)で、他の給与奨学金(学部生は月額2万円、大学院生は月額4万円以上)を受給していない者が対象となっている。

 支給額は学部課程が月額2万5千円、修士課程が月額4万円、博士課程が月額5万円。すでに同奨学会から給付を受けていて、継続申請する場合は10日から5月1日まで、新規申請の場合は10日から5月10日まで受け付ける。

 在日韓国奨学会(徐龍達理事長)は近畿2府4県の大学に在学(短大生、大学院生および留学生を除く)する同胞学生を対象にしている。支給額は月額3万円。

 各奨学会ごとに提出書類や条件が異なるために詳細は各事務局へ。

▼韓国教育財団=東京都港区南麻布1―2―5。電話03(5419)9171

▼朝鮮奨学会=東京都新宿区西新宿1―8―1新宿ビル。電話03(3343)5757。

▼在日韓国奨学会=大阪市北区中崎2―4―2大阪韓国人会館3階。電話06(6372)2311。

(2001.04.04 民団新聞)



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