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南北「単一チーム」流れる

大阪世界卓球大会



 【ソウル】今月23日から大阪で開かれる第46回世界卓球選手権大会(〜5月6日)への南北単一チームによる参加が、北韓の一方的な合意解消通知で取りやめになった。

 北韓卓球協会のチェ・ウラ書記長は3月28日、大韓卓球協会の李光男会長宛てに送ったファックス通知文で、「現時点で、双方の完全合意が難しくなった」とし、「準備上の関係で第46回世界卓球選手権に単一チームとして出場できなくなったことを正式に知らせる」と述べた。同時に「これを国際卓球連盟(ITTF)にも通知した」と明らかにした。

 北韓側の一方的な通告により、91年の千葉世界卓球選手権大会出場以来、10年ぶりに実現するものと期待されていた国際大会での南北単一チームの結成は難しくなった。

 南北は、3月10日から5日間にわたって平壌を訪問した金漢吉・文化観光部長官と北韓の姜能洙・文化部長(文化相)との会談を通じて、大阪世界卓球選手権大会に、単一チームとして出場させることで合意していた。

 金長官は「当局者間で合意した『南北単一チームによる参加』を守らないのは、南北関係だけではなく、国際社会に対する信義の面でも問題になる。『6・15南北共同宣言』の協力精神にも反し、北韓卓球協会のこのような決定は、きわめて遺憾である」と不快感を表明した。

(2001.04.04 民団新聞)



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