民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
日本の中学歴史教科書問題

駐日大使、「適切な是正を」



 崔相龍・駐日大使は11日、日本文部科学省を訪問して遠山敦子大臣と会い、日本の中学歴史教科書に対する韓国政府の35項目再修正要求を真摯に検討、韓国が納得しうる是正措置を講じるよう要請した。

 崔大使は「韓国の再修正要求は学問的な研究成果に立脚、客観的で厳正な検討および評価を重ねた結果である」と説明、「客観的に検討していけば、問題は乗り越えられる」と強調した。

 これに対し遠山文科相は「真摯に受け止め、日本の教科書検定制度にのっとり、誠意をもって精査する」と述べ、文部科学省として歴史学者ら外部の専門家にも意見を求めて詳細に検討する方針を説明した。

 小泉純一郎首相は、この日の参院本会議での答弁で「歴史教科書の検定は『近隣諸国条項』を含む検定基準に基づき、教科用図書検定調査審議会の厳正な審査を経て適切に行われたもので、検定合格取り消しは考えられない」と表明。その上で「韓国側の懸念は真摯に受け止めている。文部科学省で専門的、学問的見地から精査しており、円満に解決できるよう知恵を絞りたい」と述べた。

(2001.05.16 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ