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教科書・35項目で再修正要求

韓国、日本政府に文書伝達



 【ソウル】韓昇洙外交通商部長官は8日、寺田輝介・駐韓日本大使を呼び、再修正を求める「日本の中学校歴史教科書の韓国関連内容に対する修正要求資料」と要望事項を盛り込んだ備忘録の形式の外交文書を手渡した。再修正要求は、事実をわい曲した記述や欠落した部分があるとして計35項目にのぼる。

 韓長官は「一部のわい曲された歴史教科書が韓国の国民の心の傷を刺激している。韓国政府が修正を申し入れるのは、日本の歴史教育に干渉するものではない。日本は国際社会の歴史教育に関する基本的な立場と『21世紀の新しい韓日パートナーシップ共同宣言』(98年10月)など、自ら表明した約束を思い起こすべきだ」と述べ、「積極的かつ誠意ある是正措置」を求め、「歴史わい曲問題が再発しないよう根本的な対策を講じてほしい」と促した。

 政府がこの日伝達した35カ所の再修正要求項目のうち、「新しい歴史教科書をつくる会」が主導した扶桑社の教科書が25項目で大半を占めている。その他七社の教科書も10項目含まれている。

 政府は、中学歴史教科書再修正要求案の実現のために、日本側の反応を注視しながら段階的、具体的な対応策を講じることにしており、今後毎週1回対策班会議を開く。

(2001.05.16 民団新聞)



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