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更生保護施設を改築

京都・在日同胞の「育成会」



国ほど改築した
京都保護育成会の新施設

 【京都】在日同胞が運営する更生保護法人・京都保護育成会(河炳旭理事長)の新施設がこのほど完成。見学会が10日、同施設(京都市右京区西院寿町)で行われ、役員をはじめ地元住民、保護委員ら多くの見物客が訪れた。

 同育成会は、日本全国100余カ所にある更生保護法人のうち、役員全員が在日同胞である唯一の施設で、刑余者、出所者を預かり宿舎と食事を無料提供する。生活指導並びに職業を斡旋し、社会に送り出すボランティア組織として現在まで5750人を社会復帰させ、再犯防止に貢献してきた。

 祖国解放直後、世の中が混沌とする中で同胞の犯罪も増え、「罪を犯した同胞は同胞の手で立ち直らせよう」と、1947年に民団京都府本部が中心となり設立。当初の収容者は在日同胞だけであったが、近年は日本人ばかりだという。

 新施設は鉄筋コンクリート3階建て約1000平方メートルで、20人が収容可能。

 見学の後、市内ホテルで落成式が行われ、日本法務省、韓国法務部、京都府、京都市、民団など多数の関係者が出席。河理事長は「地元住民の理解と協力があったからこそ改築できた。多くの人のご協力に感謝したい」と述べた。

(2001.05.16 民団新聞)



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