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金剛山観光で現代と北韓

陸上ルートなどで合意



 【ソウル】早ければ来年秋にも観光バスや乗用車で南北軍事境界線を越え、北韓にある名勝地・金剛山を観光できるようになる。また、8月中にも北韓が金剛山一帯を観光特区に指定する関連法を公布・施行、同地域における投資家の財産権や観光客の自由通行などが保障されるという。去る7日から9日まで鄭夢憲会長に同行して金剛山地区を訪問していた現代峨山の金潤圭社長が10日の記者会見で明らかした。

 金社長は「南北当局の承認を得て、今秋に江原道高城郡の『統一展望台』から北韓の高城・三日浦付近までの往復4車線道路(約13・7q)の建設に着工し、来年下半期内に陸路観光を開始することで北韓アジア太平洋平和委員会と合意した。当局間交渉は、今月末か遅くとも7月には開始することで北側と合意した」と説明。「地雷を撤去したり、流失した道路を復元したりして、道路を開通するには6〜8カ月かかると予想される。年内に着工すれば、遅くとも来年下半期には雪岳山観光と連動した日帰りの金剛山陸路観光も可能だろう」と付け加えた。600億ウォンから1000億ウォンを必要とする道路建設費用は南北協力基金から当てられるものと見られている。

 また「北韓当局ができれば2カ月以内に金剛山観光特区指定(昨年8月に合意)のための法律を制定、公布すると約束した」と述べた。観光特区に指定されれば、ゴルフ場および総合便宜施設の建設、金剛山ホテルおよび常設海水浴場運営などが本格推進される見通しだという。

 観光客者数と関係なく毎月1200万ドルを支払うことになっている観光料は、今後は観光客数に比例して支払うことになった。延滞状態にある今年2月から5月までの間の観光料(4800万ドルのうち4600万ドル)は半額程度の2200万ドルを近いうちに支払うことで合意した。現代峨山は、観光客の輸送を担当している現代商船の業務を今月中に引き継ぎ、観光事業を直接運営する方針を打ち出した。

(2001.06.13 民団新聞)



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