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◆90年ぶり干ばつに政府緊急対策

 政府は8日、韓甲洙農林部長官の主宰で、関係部処次官と各市道の副市長、副知事などが参加する中、緊急会議を開き、日照りに伴う農産物の被害を最小限に抑えるため、農業用の電気料金を引き下げる他、多目的ダムの水を農業用水として使用するなど、政府レベルの緊急日照り対策をまとめた。

 まずは今月1カ月間、農業用の水を引く際の電気料金(月基本料1100ウォン)と生活用水用の電気量(月基本料4240ウォン)を、田植え用水使用料金(月基本料360ウォン)の水準に引き下げる方案を検討することにした。また、昭陽江ダムを含めた11の多目的ダムから約10万ヘクタールの水田に1日1480万トンの水を農業用水として供給することを決定した。


◆春の降水量、48カ所で史上最少

 今年春(3〜5月)の降水量は中部地方の場合、平年の12〜40%にすぎず、仁川と釜山は1904年に気象観測が開始されて以来最も少ない降水量を記録した。気象庁は4日、「全国にある73の気象観測地点のうち48地点で春の地域別降水量が過去最低水準を記録しており、ソウルなどの9地点では歴史上2番目に少なかった」と明らかにした。

 降水量が最も少ない地域は忠清北道の忠州(24・9ミリ)で、平年の降水量(210・1ミリ)の12%にすぎなかった。忠州をはじめ、東豆川(28・2ミリ)、安東(36・1ミリ)、鉄原(37・1ミリ)、仁川(38・5ミリ)は気象観測以来、春の最低降水量記録を更新した。

 北韓も中西部地方のひどい干ばつで平安南道の南浦の場合、降水量が平年の7%に止まったと伝えられている。


◆農家負債、2000万ウォン超える

 統計庁は7日、全国3140世帯の農家を対象に実施した「2000年農家経済調査」結果、昨年末の農家一世帯当たりの平均負債は2020万7000ウォンで、99年末の1853万5000ウォンに比べ、9・0%増えたと発表した。

 農家の負債が増えたのは、営農と家計向け借り入れが増えたうえ、政府による農家の負債の返済延期措置が重なったため。特に、生活費や教育費などに使われた家計向けの借り入れは前年(318万2000ウォン)より22・0%増加した388万2000ウォンとなった。

 一方、コメと畜産物の価格の上昇で農家の平均所得は年間2307万2000ウォンとなり、前年(2232万3000ウォン)比3・4%増加した。


◆認知度、TVなど家電製品トップ

 大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は6日、海外市場で知られている国際競争力を持つ韓国商品のブランドが369項目(品目数297個)であると明らかにした。

 最近、76カ所の海外貿易館を通じて、現地市場で「世界水準のブランド認知度」を持つ韓国商品を調査した結果、認知度が最も高かった品目はテレビ、クーラー、電子レンジ、冷蔵庫などの家電製品で123品目(全体の42%)が選ばれた。携帯電話、パソコンモニター、半導体など、情報通信製品は92品目(31%)、自動車関連製品は48品目(16%)だった。

 ブランドのイメージが高い韓国企業としては、三星が152項目で1位となり、次にLG(11項目)、現代(37項目)、大宇(31項目)の順。


◆不法滞在外国人、前年比40%増

 昨年韓国に不法滞在した外国人は計18万8995人で、史上最多を記録した。警察庁が7日発刊した「2001年警察白書」によると、不法滞在外国人は前年比で40%増加し、昨年の全外国人滞在者48万1611人の39%にもなる。国籍別には在中同胞など中国人が9万5625人で全体の51%を占めている。

(2001.06.13 民団新聞)



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