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「頑張れ!お母さん」



 「新しい歴史教科書をつくる会」からあからさまな採択攻勢にさらされている東京・杉並区で日本人のお母さんたちでつくる「杉並・親の会」が敢然と立ちはだかっている。

 「つくる会」の教科書採択に反対しての街頭署名は2カ月余りで5000人を突破、街頭での訴えはこれまでに14回を数えた。5、6人単位の学習会もこつこつ積み重ねており理論武装に抜かりない。呼びかけ人のひとりは「絶対に(「つくる会」教科書を)使わせたくない。絶対です」と力を込めた。

 圧巻は13日の区議会最終日でのこと。お母さんたちは午前中から区役所敷地内にのぼりを立て署名活動、リレートーク、教育行政に介入した山田区長への抗議行動と精力的に動いた。午後からは区議会傍聴席を埋めつくし、答弁をはぐらかす山田区長に辛辣なヤジを飛ばした。見かねた衛視が連れ出そうと試みたが頑として応じようとはしない。

 杉並区は「つくる会」会長の西尾幹二さんの地元。山田宏区長は「つくる会」の意を受けて昨年11月、3人の教育委員を強権で入れ替えようと試みるなど教育行政へのあからさまな介入が目立っていた。教科書問題に取り組む市民団体からも「杉並が危ない」との声が上がっている。

 「つくる会」とのせめぎ合いは7月に向けてますます激しさを増しそうだ。かげながら連帯のエールを送りたい。(K)

(2001.06.20 民団新聞)



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