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歴史教科書問題で6/23に集会

在日研究者が実行委員会構成



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「偏屈な愛国心」を厳しく批判

 韓日間の不幸な過去をめぐって2002年度中学歴史教科書に記述された偏見と誤解に満ちた歴史認識を憂える在日韓国人学者・研究者が16日、東京・南麻布の韓国中央会館で「歴史教科書を考える在日韓国人研究者の集い実行委員会」を開いた。

 同実行委員会には姜在彦・花園大学客員教授、李進煕・和光大学名誉教授らの準備委員4人、および賛同人を代表して安宇植・桜美林大学教授と李鍾元・立教大学教授らが出席、23日に東日本と西日本で実施する「在日研究者の集い」に向けた対応を話し合った。民団中央本部からも具文浩副団長が激励に駆けつけた。

 会議では姜徳相・滋賀県立大学教授と鄭早苗・大谷大学教授が起草した問題提起案と声明案をそれぞれつぶさに検討し、「つくる会」教科書の記述内容をめぐっても意見交換した。

 各研究者からは「自民族の優越性を強調する偏狭な愛国心を強調するあまり、近隣諸国をおとしめる記述が目立つ」といった批判が集中した。

 「在日研究者の集い」は東日本地域が東京の都ホテルで午後3時から、西日本地区は都ホテル大阪で午後2時半から。実行委員会では在日同胞の学者・研究者の幅広い参加を呼びかけている。

(2001.06.20 民団新聞)



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