民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
「南北共同宣言」から1周年

民団が総連に対話呼びかけ



 金宰淑・民団中央本部団長は15日、「南北共同宣言」発表1周年に際して談話を発表、朝鮮総連中央に対し、1日も早く民団中央との対話の席に着くよう呼びかけた。談話全文は次の通り。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 昨年6月15日、分断50年にして初めて南北首脳の感動的な握手と抱擁が交わされ、そして歴史的な「南北共同宣言」が発表されてから、もはや1年が経ちました。この1年間、祖国においては離散家族の再会、韓国政府の北韓に対する人道的支援などによって南北の和解と交流の大きな契機が作られてきました。

 在日同胞社会もまた、民団同胞と総連同胞がともに親睦会や敬老会、花見、在日同胞60万人を代表する日本の市民祭りへの共同参加などを通して在日同胞社会の和合と交流が大いに進展し、同じ同胞としての情愛を分かち合うことができました。

 しかし、まことに遺憾なことながら昨年6月15日、朝鮮総連中央に対し「なんらの前提条件なしに虚心坦懐に対話しよう」との私たちの提議と、昨年9月11日の対話に対する民団中央の具体的提議に対し、朝鮮総連は今日のこの時点まで公式的な態度を表明していません。

 あわせて、南北関係の和解と協力、交流が足踏み状態にあることも残念でなりません。

 本日、私は「南北共同宣言」の1周年を迎えるに際し、韓国民団中央本部団長としての立場から次のように訴えるものであります。

 まず、祖国韓半島の実質的な平和体制の構築のため軍事問題を含む南北当局の真摯な対話が一日も早く行われることを望むものであります。また、朝鮮総連中央は「南北共同宣言」の精神に則って、在日同胞が願ってやまない同胞社会の統一に対する心情を汲み、一日も早く韓国民団中央との対話の席に着くことを望むものであります。

(2001.06.20 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ