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故権逸顧問の民団葬

業績しのび冥福祈る



民団中央会館で営まれた故権逸顧問の民団葬

 民団中央本部の団長を務めた権逸顧問の民団葬が19日、中央会館で執り行われ、生前に親交を深めた関係者ら200余人のほか、日本政界を代表して公明党の冬柴鐵三幹事長が焼香し、故人の冥福を祈った。

 葬儀委員長の金宰淑中央団長は、弔辞を通して「48年の創団と同時に在日同胞社会の分裂策動を図る左翼勢力から民団を守ってきた」と述べ、「韓日協定の締結時には、在日同胞の法的地位を確固たるものにするために努力し、永住権獲得運動にも多くの貢献をした」と故人の業績を讃えた。崔相龍駐日大使も「半世紀にわたる逆境のなか、民団の団長として、また韓国の国会議員として物心両面で在日同胞社会に貢献した。本国政府もその功績を認め、無窮花章を授与した」と述べた。

 友人代表として張聰明顧問は、「草創期は反共の旗印を掲げ、組織活動に邁進したが、やりがいがあった」と振り返り、「民団は与えられた使命を全うする」と誓った。

 喪主の権一皓氏は「生前から民団のことばかり話していた」と声をつまらせ、参列者に謝辞を述べた。権顧問は4月3日、老衰のためソウルで亡くなった。89歳だった。中央本部の25、26代、28、29代の団長を歴任、韓国の国会議員を2期務めた。冬栢章のほか、88年に在日同胞として初めて日本の第2瑞宝章を授与されている。

(2001.06.20 民団新聞)



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