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「つくる会」採用の津田学園中に

民団三重などが抗議



 【三重】桑名市の私立・学校法人津田学園中学校(津田勉理事長、寺本豊校長、生徒数69人)が「新しい歴史教科書をつくる会」(西尾幹二会長)の歴史と公民の教科書を採用する方針を決めたことに対して民団三重県本部(姜勝煕団長)などは24日、同学園に対して再度、抗議の申し入れを行った。

 民団と青年会三重県本部(鄭尚煕会長)、三重日韓親善協会のメンバーは、同校が「つくる会」教科書の採用を表明した翌日の19日、同校を訪れ、質問および抗議文を手渡そうとしたが、同校が受け取りを拒否した。そのため同校の敷地外で抗議文を読み上げていた。

 改めて24日に、津田理事長の子息、津田研二県議会議員(28)を通じて質問・抗議文を伝達した。しかし、民団などが求めていた質問については回答しないとの見解を示した。

 津田理事長は三重日韓協の顧問格の存在で、津田学園高校は韓国・馬山第一高校と姉妹提携を結んでいる。

 民団と青年会は、「つくる会」教科書が検定を合格してもなお、日本のアジア侵略を隠ぺいし、植民地支配を正当化しようとする本質は変わっていないと抗議し、(1)採用に至った経緯(2)アジア侵略と戦争行為に関する歴史認識―などについて回答を求めていた。

(2001.06.27 民団新聞)



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