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都議選立候補の選挙運動で 人種差別反対を訴え続けた 高野文生さん |
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落選したものの…
石原都政に一石、予想以上の反響
東京都議会議員選挙に「人種差別のない国際文教都市づくり」を公約に北多摩第2区(国立、国分寺地区)から立候補した新人、高野文生さん(34)。「国際交流で東京を変えよう」と訴えてきた。その熱い思いは選挙結果に結びつかなかったものの、排外主義的な色彩が濃厚な石原都政に一石を投じたことは確かなようだ。
高野さんは無所属・無党派の新人。選挙戦では名前の連呼はせず、終始一貫「人種差別をしてはならない」と訴えてきた。
候補5人のうち外国人の人権、国際交流を言ってきたのは高野さん一人だけ。反響は若い世代を中心に「思った以上にあった」。「人種差別がいけないことは誰であろうと受け入れてくれた」と満足げ。
高野さんは東京経済大学国際交流課で留学生を担当していたことから留学生支援に取り組むようになった。選挙戦を振り返って「これからもやり続けたい」と意気盛ん。
(2001.06.27 民団新聞)
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