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「100万人波」の保証



 金正日・北韓国防委員長は、平壌での南北首脳会談と「6・15共同宣言」での約束どおり韓国を答礼訪問するのだろうか。

 同宣言1周年に際して韓国の中央日報紙が行った世論調査の結果では、金国防委員長の「年内ソウル答訪」について「可能」と答えたのは47・8%にとどまった。

 北韓側では金国防委員長の「ソウル答訪」の条件の一つとして、「100万以上の市民の歓迎人波」の保証をあげている、との推測報道もなされている。昨年の金大統領の平壌訪問に際して、60万もの群衆を歓迎に動員し、沿道を埋めたことを念頭に、それを上回る数を計算したものとみられる。

 「(韓国では)人民たちの将軍様(金国防委員長)を欣慕し民族の英雄として高く推戴している」「全社会(韓国)に将軍様に従おうとの風潮が、熱風のようにひろがっている」

 このような対内宣伝(1周年に際し朝鮮中央テレビが伝えた、韓国から北韓に戻された『非転向長期囚』たちの発言)からも、「100万の歓迎人波」の保証は欠かせないようだ。

 金委員長のソウル訪問の際には、韓国戦争(50年6月〜53年7月)や大韓航空機爆破事件(87年)などへの「謝罪が行われるべきだ」=73・5%、という韓国の世論調査結果(6月9日実施の朝鮮日報と韓国ギャラップの電話アンケート)も無視できないだろう。(Z)

(2001.07.04 民団新聞)



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