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「南北対話再開を期待」

韓国、金剛山送金解決で



 【ソウル】政府は6月29日、林東源統一部長官主宰で南北交流協力推進協議会議を開き、現代峨山の金剛山観光事業への共同参加を決めた韓国観光公社に公的資金である南北協力基金から900億ウォン(約86億円)を、年利4%で融資することにした。

 政府当局者は「観光公社はメイン取引き銀行である新韓銀行と住宅銀行、国民銀行の3行から100億ウォンずつ計300億ウォンを企業発行約束手形(CP)引受けの形で追加融資を受けることになった。北韓への未支払いの観光代金は、この融資金で充当できる」と説明した。

 同当局者は、さらに「現代峨山と観光公社は7月2日に未払い状態の観光代価2200万ドル(約290億ウォン)を北韓側に送金する。これで、7月から観光正常化に向けた作業が本格化され、陸路観光に向けた南北当局間の協議も行われるだろう」と強調した。

 林統一部長官は6月27日に以北5道庁で開かれた「6・15共同宣言1周年対北韓政策特講」で、「南北対話が3カ月以上小康状態が続いているのは、北韓の外貨稼ぎの源泉だった金剛山観光代価がきちんと送金されなかったのが要因の一つだ。対話の障害物が除去されれば、まもなく南北対話が再開されるだろう」との見通しを明らかにしている。

(2001.07.04 民団新聞)



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