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先端企業に熱い視線

盛況見せる在日就職ライブ



大盛況だった就職ライブ

 就職戦線まっただなか―。在日同胞青年を対象に今年も在日韓国商工会議所や民団中央本部、青年会、学生会などが実行委員会を構成して3日、東京・南麻布の韓国中央会館で「在日就職ライブ2001」を実施した。不況による就職難を反映してか遠くは関西圏からも志望者が駆けつけ、最終的には昨年を上回る90人余りが参加した。

 参加企業は9社と昨年よりは少なかったもののコンピュータ関連のネオキャストドットジェーピーやメガウエーブ、金融業のニッシン、李富鉄税理士事務所といった新規参入もあり、同胞青年にとっては選択の幅が広がったようだ。

 会場では会社説明にじっくり目を通してから企業ブースを回る姿が目立った。

 中国・朝鮮族出身で日本の専門学校に留学中の慎仙女さん(25)の希望職種は営業か事務職。韓国大東電子グループ東京事務所に狙いを絞り話を聞きに来たという。面接を終えた慎さんは確かな確かな手応えにほっとした笑みを浮かべていた。 大学院修士2年の在日同胞、金敏子さん(23)はこの日が初めての就職活動。「緊張したけど、企業の方が生き生きして見えた。こういう場を設定してくれたこと自体うれしい」と各ブースを精力的に回っていた。

 この日、同胞青年の関心を集めていたのはコンピュータ関連の先端企業だった。会社としての歴史は浅いというメガウエーブだが、45人余りがブースを訪れた。このうち採用担当者が優秀な人材と見込み、面接してみたいと話すのは15人だったという。

 一方、韓国への出店も考えているという金融業ニッシンの募集職種は総合職だが「初めは営業からスタート」。通年採用や国籍不問の採用は、枠は広げても優秀な人材だけ確保したいという企業の思惑の結果でもあるようだ。

(2001.07.04 民団新聞)



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