民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
韓国舞踊で心のリハビリ

全生園・同胞ハンセン病元患者



韓国舞踊を楽しむ同胞入所者ら

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秋に草津療養所慰問も

 ハンセン病に対するいわれなき偏見に加え、老いからくる虚無感。そんな心の重荷を韓国舞踊に打ち込むことでしばしいやす。東京の国立ハンセン病療養所・多磨全生園で在日同胞入所者が趣味のサークル「アリラン会」をつくってから今年で10年が経過した。

 練習は韓国舞踊の研究家、金順子さんの指導のもと月2回のペースで続けている。

 金昌壬さんはメンバー8人のなかでは最年長の80歳。右膝が悪く、普段は車椅子を使うことが多い。ところが、練習にはリハビリになるからと足を引きずりながら参加している。また、朴守連さん(76)も「空虚で孤独な日が続くけれど練習になるとなぜか血が踊る。なにもかも忘れられるのがいい」という。

 今年は、金順子さんとともに初めて群馬県草津市の栗生楽泉園を慰問することも決まった。

 これまでも同胞元患者同士の交流はあったが、アリラン会として交流するのは初の試み。練習にもいっそう熱が入っている。

(2001.07.11 民団新聞)



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